乳頭縮小・乳輪縮小シリーズ②乳頭縮小をしても授乳できる?乳管温存法について形成外科専門医が解説

乳頭縮小を考えているけれど、将来授乳できなくなるのでは?

乳頭縮小術をご検討される患者様から、最も多くいただくご質問のひとつが、

「将来授乳できなくなりますか?」

というものです。

特に、

  • まだ出産経験がない方
  • 今後妊娠を希望している方
  • 2人目、3人目の出産を考えている方

にとって、授乳への影響は非常に気になるポイントだと思います。

結論からいうと、乳頭縮小術にはさまざまな術式があり、術式によって授乳への影響は異なります。

今回は、乳頭縮小術と授乳の関係について詳しく解説します。


そもそも授乳はどのような仕組み?

授乳の際、母乳は乳腺で作られ、乳管という細い管を通って乳頭から分泌されます。

乳頭の中心部には複数の乳管が集まっており、その出口から母乳が出てきます。

つまり、授乳機能を維持するためには、

  • 乳腺
  • 乳管
  • 乳頭

が正常に機能することが大切です。


乳頭縮小術で授乳に影響する理由

乳頭縮小術では、乳頭を小さくするために組織を切除します。

その際、乳管を切除する術式を選択すると、将来的な授乳機能に影響を与える可能性があります。

そのため、

  • 将来妊娠を希望している
  • 授乳機能をできるだけ残したい

という方には、術式選択が非常に重要になります。


乳管温存法とは?

乳管温存法とは、その名の通り乳管をできる限り温存しながら乳頭を小さくする方法です。

乳管を含む中心部分を残し、その周囲の組織を切除することで、

  • 高さを低くする
  • 直径を小さくする
  • バランスを整える

ことを目指します。

授乳機能への影響を最小限に抑えたい方に適した術式です。


乳管温存法なら必ず授乳できますか?

残念ながら、

「乳管温存法だから必ず授乳できる」

とは断言できません。

授乳には、

  • 妊娠時の乳腺発達
  • ホルモンバランス
  • 母乳分泌量
  • 赤ちゃんの吸啜力

など、さまざまな要素が関係します。

また、手術によって乳管や神経に多少の影響が及ぶ可能性もあります。

そのため、乳管温存法は

「授乳機能を温存することを目指す術式」

と考えていただくのが適切です。


出産前に乳頭縮小は受けられる?

もちろん可能です。

実際に、

  • 結婚前
  • 妊娠前
  • 20代〜30代前半

の患者様も多く治療を受けられています。

その場合はカウンセリング時に、

「将来的に授乳希望がある」

ことを必ず担当医へ伝えましょう。

希望に合わせた術式選択が重要になります。


授乳後の乳頭肥大はよくあるお悩み

乳頭縮小術を希望される患者様の中で最も多いのは、

出産・授乳後に乳頭が大きくなった方です。

授乳後には、

  • 高さが高くなった
  • 乳頭が横に広がった
  • 左右差が目立つようになった

と感じる方が少なくありません。

授乳を終え、

「今後授乳予定がない」

という場合には、術式の選択肢が広がります。


授乳後はいつから手術できる?

授乳中は乳腺が活発に働いているため、基本的には手術はおすすめしていません。

一般的には、

授乳終了後数か月以上経過し、乳房の状態が落ち着いてから手術を検討します。

授乳終了直後は乳房の形や乳頭の状態が変化することもあるため、少し期間を空けて診察を受けることをおすすめします。


乳頭縮小術による感覚への影響

乳頭には多くの神経が分布しています。

そのため術後に、

  • 感覚が鈍くなる
  • 一時的に過敏になる
  • 違和感を感じる

ことがあります。

多くは時間とともに改善しますが、変化の程度には個人差があります。


こんな方は乳管温存法がおすすめ

✓ 将来妊娠を希望している

✓ 授乳できる可能性を残したい

✓ 出産前に乳頭縮小を受けたい

✓ 乳頭の大きさがコンプレックスになっている

✓ 傷跡や機能面にも配慮したい


よくあるご質問

Q. 出産前でも手術できますか?

可能です。将来の授乳希望について事前にご相談ください。

Q. 授乳中でも手術できますか?

基本的には授乳終了後をおすすめしています。

Q. 授乳機能は必ず残りますか?

乳管温存法でも授乳機能を保証するものではありませんが、授乳への影響を最小限に抑えることを目的としています。

Q. 傷跡は目立ちますか?

乳頭内や境界部に傷ができるため、比較的目立ちにくい部位です。


まとめ

乳頭縮小術を検討する際、将来の授乳について不安を感じる方は少なくありません。

授乳希望のある方は、乳管温存法など機能面に配慮した術式を選択することが重要です。

大切なのは、

「どれくらい小さくしたいか」

だけではなく、

「将来どのようなライフプランを考えているか」

も含めて手術を計画することです。

乳頭の大きさでお悩みの方は、ぜひ形成外科専門医へご相談ください。

次回予告

「乳頭縮小のダウンタイムは?痛み・腫れ・完成までの経過を詳しく解説」

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任