第4回 男性の薄毛治療シリーズ AGA治療薬の副作用は?フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの安全性を医師が解説

「AGA治療薬は副作用が怖い…」

AGA治療に興味はあるものの、

  • 「副作用が心配」
  • 「一度飲み始めるとやめられない?」
  • 「体に悪影響はないの?」

このような不安から治療をためらっている方も少なくありません。

どのような薬にも副作用の可能性はありますが、正しい知識を持ち、医師の管理のもとで適切に使用することが大切です。

今回は、AGA治療でよく使用される薬の副作用について解説します。


フィナステリド・デュタステリドの副作用

フィナステリドとデュタステリドは、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑え、抜け毛の進行を抑える薬です。

比較的安全性の高い薬ですが、副作用として以下のような症状が報告されています。

性機能に関する症状

  • 性欲の低下
  • 勃起機能の低下
  • 射精量の減少

いずれも頻度は高くありませんが、気になる症状があれば医師へ相談しましょう。


肝機能への影響

まれに肝機能へ影響を及ぼすことがあります。

肝疾患のある方や治療中の方は、診察時に必ずお申し出ください。


その他

  • 発疹
  • かゆみ
  • 乳房の違和感や圧痛

などがみられることがあります。


ミノキシジルの副作用

ミノキシジルは発毛を促す薬です。

内服薬と外用薬で副作用が異なります。


外用薬

主に塗布した部分に症状が出ることがあります。

  • 赤み
  • かゆみ
  • かぶれ
  • フケ

症状が続く場合は使用を中止し、医師へご相談ください。


内服薬

全身に作用するため、以下のような副作用が起こる可能性があります。

  • むくみ
  • 動悸
  • めまい
  • 血圧低下
  • 頭痛
  • 多毛(頭髪以外の毛が濃くなる)

これらの症状が現れた場合は、自己判断で続けず、早めに医師へご相談ください。


「初期脱毛」は副作用?

治療開始後に抜け毛が増える「初期脱毛」は、副作用と勘違いされることがあります。

しかし、これは新しい髪へ生え変わる過程でみられる反応と考えられており、多くは一時的です。

通常は数週間から2か月程度で落ち着くことが多く、その後に発毛を実感し始める方もいます。


治療中に気を付けること

AGA治療中は、

  • 用法・用量を守る
  • 自己判断で中止しない
  • 気になる症状は早めに相談する

ことが大切です。

また、他の病気で薬を服用している方や持病のある方は、診察時に必ず医師へお伝えください。


副作用が心配だからこそ、医療機関での治療を

インターネットではAGA治療薬を個人輸入できるサイトもありますが、品質や成分が保証されていない製品もあり、安全性の面で注意が必要です。

医療機関では、

  • 医師による診察
  • 症状に合わせた薬の選択
  • 副作用への対応
  • 治療効果の確認

を行いながら治療を進めることができます。

安心して治療を続けるためにも、医療機関で相談することをおすすめします。


まとめ

AGA治療薬は、正しく使用すれば多くの方が継続できる治療です。

副作用には個人差がありますが、必要以上に怖がるのではなく、正しい知識を持ち、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

「副作用が心配で一歩踏み出せない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. AGA治療薬は妊活中でも服用できますか?

男性がフィナステリドやデュタステリドを服用していても、一般的にはパートナーへの影響は極めて少ないとされています。ただし、妊活中で心配な方は医師へご相談ください。


Q. 健康診断で異常が出ることはありますか?

まれに肝機能へ影響することがあります。健康診断で異常を指摘された場合は、AGA治療薬を服用していることを医師へお伝えください。


Q. 副作用が出たら治療は続けられませんか?

症状によっては薬の変更や減量などで対応できる場合があります。自己判断で中止せず、まずはご相談ください。


次回予告

第6回「HARG療法とは?注射で行う発毛治療の特徴・効果・治療の流れを医師が解説」

内服薬や外用薬だけではない、新しい選択肢であるHARG療法について、治療の仕組みや期待できる効果、治療回数まで詳しくご紹介します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任