「薄毛にならないために、今からできることはある?」
「シャンプーは毎日しても大丈夫?」
「頭皮マッサージをすれば髪は増える?」
女性の薄毛が気になり始めると、毎日のヘアケアや生活習慣を見直したくなる方も多いと思います。
もちろん、頭皮や髪を健康な状態に保つためには、日々のケアも大切です。
ただし、FAGA(女性型脱毛症)は、生活習慣だけが原因で起こるものではありません。
今回は、女性の薄毛が気になる方が今日からできることと、注意したいケアについて解説します。
女性の薄毛は予防できる?
結論からいうと、
すべての薄毛を生活習慣だけで予防できるわけではありません。
女性型脱毛症には、
- 加齢
- 遺伝的な体質
- ホルモン環境の変化
- 毛包の変化
など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、
「正しいシャンプーを使えばFAGAにならない」
「食生活を整えれば薄毛が治る」
というものではありません。
一方で、
- 栄養不足
- 過度なダイエット
- 強い牽引
- 不適切なヘアケア
などによって、髪や頭皮に負担をかけることは避けたいところです。
髪が育ちやすい環境を整えることは、日常生活の中でもできます。
シャンプーは毎日しても大丈夫?
「抜け毛が増えそうだから、髪を洗わないほうがいいですか?」
というご質問をいただくことがあります。
基本的には、頭皮の皮脂や汚れを落とし、清潔な状態を保つことが大切です。
シャンプーの際に抜ける髪の多くは、すでにヘアサイクルの中で抜ける時期に入っていた髪です。
「洗ったから髪が抜けた」とは限りません。
ただし、
- 爪を立てて強くこする
- 必要以上に何度も洗う
- 熱すぎるお湯を使う
といった洗い方は、頭皮への刺激になることがあります。
指の腹を使い、やさしく洗いましょう。
育毛シャンプーを使えば髪は増える?
シャンプーの基本的な役割は、頭皮や髪を清潔に保つことです。
「育毛」「スカルプケア」と書かれているシャンプーもありますが、シャンプーだけでFAGAそのものを治療することはできません。
頭皮の乾燥や皮脂、かゆみなど、その方の頭皮状態に合ったものを選ぶことは大切ですが、
シャンプー=発毛治療ではない
ということは知っておきましょう。
頭皮マッサージをすると髪は生える?
適度な頭皮マッサージは、リラックスや頭皮ケアの一環として取り入れても構いません。
ただし、
頭皮マッサージだけでFAGAが改善するというわけではありません。
また、
「血流を良くしよう」
と強く揉んだり、ブラシで頭皮を叩いたりする必要はありません。
強い刺激は頭皮を傷つけることもあります。
気持ちよい程度に、やさしく行いましょう。
髪を強く結ぶ習慣にも注意
毎日髪を強く引っ張るヘアスタイルを続けていると、毛根に負担がかかることがあります。
これを牽引性脱毛症と呼びます。
特に、
- いつも同じ位置で強くポニーテールにする
- きついお団子ヘアを続ける
- エクステなどで髪を長期間引っ張る
といった習慣がある場合には注意が必要です。
ときどき髪型を変えたり、結ぶ強さをゆるめたりして、毛根への負担を減らしましょう。
ドライヤーは髪に悪い?
「ドライヤーを使うと髪が傷むから自然乾燥しています」
という方もいます。
しかし、頭皮を長時間濡れたままにするより、洗髪後は適切に乾かすことをおすすめします。
ポイントは、
- ドライヤーを頭皮に近づけすぎない
- 同じ場所に熱風を当て続けない
- 高温で長時間乾かさない
ことです。
髪から少し距離をあけ、全体を乾かしていきましょう。
無理なダイエットは避けましょう
女性の抜け毛で特に注意したいのが、急激な体重減少や極端な食事制限です。
短期間で食事量を大きく減らすと、
- たんぱく質
- 鉄
- 亜鉛
- その他の栄養素
が不足し、数か月後に抜け毛が増えることがあります。
これは休止期脱毛の原因のひとつになります。
髪のためにも、
急激に体重を落とすダイエットではなく、無理なく続けられる食生活
を心がけましょう。
髪のために特別な食べ物は必要?
「わかめを食べれば髪が増える」
「この食材を食べると発毛する」
といった話を耳にすることがあります。
しかし、特定の食品だけで薄毛が改善するわけではありません。
大切なのは、
- 肉
- 魚
- 卵
- 大豆製品
- 野菜
- 炭水化物
- 良質な脂質
などをバランスよく摂ることです。
特に女性では鉄不足がみられることもあるため、偏った食事を避けることが大切です。
睡眠不足やストレスは薄毛の原因になる?
強いストレスや大きな体調変化をきっかけに、抜け毛が増えることがあります。
睡眠不足も身体全体のコンディションに影響するため、
- 十分な睡眠
- 適度な運動
- 休息
など、無理のない範囲で生活習慣を整えることも大切です。
ただし、
「ストレスがあるからFAGAになった」
と単純に考えることはできません。
薄毛が続いている場合には、ストレスだけのせいと決めつけず、原因を確認しましょう。
サプリメントは飲んだほうがいい?
「髪のために何かサプリを飲みたい」という方も多いと思います。
鉄や亜鉛などが不足している場合には、必要に応じて補うことがあります。
しかし、
不足していない栄養素をたくさん摂れば髪が増えるわけではありません。
複数のサプリを自己判断で大量に飲むこともおすすめできません。
薄毛に加えて、
- 疲れやすい
- 月経量が多い
- 急激に体重が減った
- 食事量が少ない
などがある場合には、必要に応じて血液検査を検討します。
やってはいけない薄毛対策は?
薄毛が気になると、さまざまな情報を試したくなります。
しかし、次のようなケアには注意が必要です。
頭皮を強く叩く・揉む
刺激を強くすれば髪が生えるわけではありません。
頭皮を傷つけないようにしましょう。
抜け毛が怖くて洗髪しない
頭皮環境を清潔に保つためにも、適切な洗髪は必要です。
サプリメントを大量に摂る
栄養素によっては過剰摂取による副作用があります。
市販品だけで長期間様子を見る
FAGAなど進行性の薄毛の場合には、時間の経過とともに髪が細くなることがあります。
セルフケアだけで改善しない場合には、早めにご相談ください。
「自宅でできること」と「医療でできること」は別です
毎日の頭皮ケアや生活習慣は大切です。
しかし、
適切なシャンプー・食事・睡眠だけでFAGAを治療することはできません。
FAGAと考えられる場合には、
- ミノキシジル外用
- その他の薬物治療
- HARG療法などの注入治療
といった医療的な治療を検討することがあります。
つまり、
セルフケアは「髪や頭皮を良い状態に保つため」
医療は「薄毛そのものにアプローチするため」
と考えると分かりやすいでしょう。
こんな変化があったら早めに相談を
次のような変化が続いている場合には、一度診察をおすすめします。
- 分け目が以前より広くなった
- 頭頂部の地肌が目立ってきた
- 髪一本一本が細くなった
- 髪を結んだときの束が細くなった
- 急に抜け毛が増えた
- 薄毛が数か月以上続いている
特に、急激な抜け毛や円形の脱毛がある場合には、FAGA以外の原因も考える必要があります。
当院では一人ひとりの原因に合わせて治療します
広島プルミエクリニックでは、
- 薄毛の始まり方
- 分け目や頭頂部の状態
- 抜け毛の量
- 年齢
- 月経や更年期の状態
- 食生活
- 既往歴
- 服用中のお薬
などを確認しながら、薄毛の原因を考えます。
そのうえで、
- ミノキシジル外用
- ミノキシジル内服(適応を慎重に判断)
- 毛髪に必要な栄養を補うサプリメント
- HARG療法
- ホームケア・生活習慣のアドバイス
などから、一人ひとりに合わせた治療をご提案します。
まとめ
女性の薄毛が気になる場合、日常生活では、
- 頭皮をやさしく洗う
- 強く髪を引っ張らない
- 無理なダイエットをしない
- バランスのよい食事をとる
- 睡眠や休息を意識する
といったことが大切です。
ただし、
FAGAはセルフケアだけで治療できるものではありません。
「正しいケアをしているのに分け目が広がってきた」
「髪がどんどん細くなっている」
という場合には、年齢のせいと諦めず、一度原因を確認してみましょう。
女性の薄毛は、早めに原因を見極め、適切な治療につなげることが大切です。
髪のお悩みも、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 毎日シャンプーすると抜け毛が増えますか?
通常の洗髪によってFAGAが進行するわけではありません。
強くこすらず、頭皮をやさしく洗うことが大切です。
Q. 育毛シャンプーだけでFAGAは治りますか?
シャンプーは頭皮を清潔に保つためのものです。
FAGAそのものに対しては、必要に応じてミノキシジルなどの治療を検討します。
Q. 頭皮マッサージは毎日したほうがいいですか?
リラックスや頭皮ケアとしてやさしく行うのは構いませんが、頭皮マッサージだけで薄毛が改善するとは限りません。
強く揉んだり叩いたりする必要はありません。
Q. 髪を結ぶと薄毛になりますか?
緩く結ぶ程度で必ず薄毛になるわけではありません。
ただし、毎日強く引っ張る髪型を続けると、牽引性脱毛症につながることがあります。
Q. セルフケアをどれくらい続けてから受診すればいいですか?
分け目の広がりや毛髪の細さなどが徐々に進行している場合には、長期間セルフケアだけで様子を見る必要はありません。
「以前と違う」と感じた時点で、一度ご相談いただいて構いません。
女性の薄毛でお悩みの方へ
女性の薄毛には、FAGAだけでなく、産後脱毛、鉄不足、甲状腺疾患、栄養状態、加齢など、さまざまな原因があります。
大切なのは、
「薄毛だからこの治療」と決めつけず、自分の原因に合った治療を選ぶことです。
広島プルミエクリニックでは、一人ひとりのお悩みや状態に合わせて治療をご提案しています。
「まだ治療するほどではないかな?」
という段階でも、お気軽にご相談ください。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
