乳頭縮小・乳輪縮小シリーズ④乳頭縮小の傷跡は目立つ?赤み・色素沈着・経過について形成外科専門医が解説

乳頭縮小を受けたいけれど、傷跡が心配…

乳頭縮小術を検討されている患者様から、

「傷跡は残りますか?」
「乳首に傷がついて目立ちませんか?」
「温泉やパートナーに気づかれますか?」

といったご質問をいただくことがあります。

美容外科の手術である以上、傷跡がまったくゼロになるわけではありません。

しかし、乳頭縮小術は比較的傷跡が目立ちにくい手術のひとつです。

今回は乳頭縮小術の傷跡について、術後経過やきれいに治すためのポイントも含めて解説します。


乳頭縮小術ではどこに傷ができるの?

乳頭縮小術では、乳頭の高さや直径を小さくするために乳頭の一部を切除します。

術式によって多少異なりますが、

  • 乳頭の側面
  • 乳頭の基部
  • 乳頭内部

に傷ができます。

傷が乳頭の立体構造の中に隠れるため、一般的な皮膚切開に比べると目立ちにくい特徴があります。


なぜ乳頭縮小術の傷跡は目立ちにくいの?

① もともと色調の変化がある部位だから

乳頭や乳輪は周囲の皮膚と比べて色調や質感が異なります。

そのため傷跡が周囲になじみやすく、境界が分かりにくくなります。


② 傷が立体構造の中に隠れる

乳頭は突出した構造のため、傷が陰影の中に隠れやすい特徴があります。

正面から見た際にも目立ちにくいことが多いです。


③ 傷の長さが比較的短い

乳頭縮小術では大きな皮膚切除を行うわけではありません。

そのため傷跡も比較的小さく収まります。


術後の傷跡はどのように変化する?

術後〜1か月

この時期は傷跡が最も目立つ時期です。

  • 赤み
  • 硬さ
  • むくみ

がみられることがあります。

「傷が盛り上がっている気がする」
「思ったより目立つ」

と感じる方もいますが、多くは正常な経過です。


術後1〜3か月

赤みが徐々に落ち着き始めます。

腫れも改善し、乳頭の形が自然になってくる時期です。

まだ傷の成熟途中であり、最終的な状態ではありません。


術後3〜6か月

傷が徐々になじんできます。

赤みや硬さも改善し、

「どこを切ったのか分かりにくい」

状態になっていくことが多いです。


術後6か月〜1年

傷の成熟が進みます。

個人差はありますが、さらに自然な状態へ近づいていきます。


色素沈着は起こる?

術後の炎症によって、一時的に色素沈着が生じることがあります。

特に、

  • 肌が敏感な方
  • 摩擦が多い方
  • 傷を頻繁に触ってしまう方

では起こりやすい傾向があります。

多くの場合は時間とともに改善します。


ケロイドや肥厚性瘢痕になることはありますか?

乳頭は比較的ケロイドが起こりにくい部位ですが、体質によっては肥厚性瘢痕やケロイドが生じる可能性があります。

過去に、

  • 帝王切開
  • ピアス
  • 手術

などで傷が盛り上がった経験がある方は、事前に医師へお伝えください。


傷跡をきれいに治すために大切なこと

創部を清潔に保つ

感染は傷跡が目立つ原因になります。

術後の処置方法を守り、清潔を保つことが大切です。


不必要に触らない

傷の状態が気になって頻繁に触ってしまう方がいます。

刺激や摩擦は炎症を長引かせる原因になります。


指示された軟膏を継続する

術後の創傷治癒をサポートするために処方された薬は、指示通り使用しましょう。


無理な運動を避ける

創部に強い負荷がかかると治癒に影響することがあります。

術後しばらくは医師の指示に従って生活することが大切です。


パートナーに気づかれますか?

多くの患者様が気にされるポイントです。

術後早期は赤みや腫れがあるため分かることがありますが、時間の経過とともに傷跡は目立ちにくくなります。

ただし、

  • 傷の治り方
  • 肌質
  • 体質

には個人差があります。

「絶対に分からなくなる」と断言できる手術ではありませんが、比較的傷が目立ちにくい施術といえます。


よくあるご質問

Q. 傷跡は完全に消えますか?

完全にゼロになるわけではありません。

しかし時間とともになじみ、目立ちにくくなることが期待できます。


Q. 温泉や旅行はいつから行けますか?

創部が安定してからになります。

術後の経過によって異なるため、診察時にご確認ください。


Q. 傷が赤いままですが大丈夫ですか?

術後数か月程度は赤みが続くことがあります。

多くは時間とともに改善します。


Q. 左右で傷の治り方が違うことはありますか?

あります。

同じ方でも左右で腫れ方や傷の成熟速度が異なることがあります。


まとめ

乳頭縮小術は切開を伴う手術ですが、乳頭の構造上、比較的傷跡が目立ちにくい施術です。

術後には赤みや硬さが生じますが、時間の経過とともに徐々に改善していきます。

傷跡をきれいに治すためには、術後のケアと経過観察が非常に重要です。

乳頭の大きさだけでなく、傷跡についても十分理解した上で治療を検討しましょう。

次回予告

「男性でも乳頭縮小はできる?男性の乳頭肥大・大きい乳首のお悩みについて形成外科専門医が解説」

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任