乳輪縮小で一番気になるのは「傷跡」ではないでしょうか?
乳輪縮小術をご検討中の患者様から最も多くいただくご質問のひとつが、
「傷跡は目立ちますか?」
というものです。
乳輪の大きさには長年悩んでいたけれど、
- 傷が残るならやめておこうかな
- 温泉で目立ったらどうしよう
- パートナーに気付かれない?
- 乳輪の形が不自然にならない?
と不安に感じる方も少なくありません。
美容外科の手術である以上、傷跡が完全にゼロになることはありません。
しかし乳輪縮小術は、比較的傷が目立ちにくい施術のひとつといわれています。
今回は乳輪縮小術の傷跡について詳しく解説します。
乳輪縮小術ではどこに傷ができる?
乳輪縮小術では一般的に、
乳輪と周囲皮膚の境界部分
に沿って切開を行います。
乳輪の大きさを調整した後、その部分を丁寧に縫合します。
傷の位置が乳輪の色の変わり目に一致するため、時間の経過とともになじみやすいのが特徴です。
なぜ乳輪縮小の傷は目立ちにくいの?
理由① 色の境界線に傷ができるから
乳輪は周囲の皮膚と色調が異なります。
そのため傷が乳輪の輪郭線に一致し、
自然な陰影の中に隠れやすくなります。
これが乳輪縮小術の大きなメリットのひとつです。
理由② もともと凹凸のある組織だから
顔や腕のような平坦な部位に比べると、
乳輪は皮脂腺や乳頭などの凹凸がある組織です。
そのため細かな傷跡が目立ちにくい傾向があります。
理由③ 時間とともに傷が成熟するから
術後すぐは赤みがありますが、
傷は半年から1年ほどかけて徐々に成熟していきます。
その過程で目立ちにくくなっていきます。
術後の傷跡の経過
手術直後〜1か月
もっとも傷が目立つ時期です。
この時期には、
- 赤み
- むくみ
- 硬さ
- 軽度の段差
がみられます。
「傷が盛り上がっている気がする」
「思ったより赤い」
と感じることがありますが、多くは正常な経過です。
術後1〜3か月
腫れが改善し始めます。
傷の赤みはまだ残りますが、
- 輪郭が落ち着く
- 段差が改善する
- 傷が柔らかくなる
などの変化がみられます。
術後3〜6か月
傷が成熟し始める時期です。
赤みも徐々に改善し、
乳輪の輪郭になじんできます。
患者様ご自身でも傷が気になりにくくなることが多い時期です。
術後6か月〜1年
傷の成熟が進みます。
個人差はありますが、
「どこが傷だったのか分かりにくい」
状態になる方も少なくありません。
傷跡が目立ちやすいケース
大きく縮小した場合
切除量が大きいほど創部への負担も大きくなります。
そのため、
- 赤み
- 緊張
- 段差
が出やすくなることがあります。
ケロイド体質の方
乳輪は比較的ケロイドが少ない部位ですが、
体質によっては肥厚性瘢痕やケロイドが生じる可能性があります。
過去に、
- 帝王切開
- ピアス
- 手術跡
が盛り上がった経験がある方は事前にご相談ください。
喫煙習慣がある方
喫煙は創傷治癒を妨げる要因のひとつです。
傷の治りや血流にも影響するため注意が必要です。
乳輪の形は不自然にならない?
乳輪縮小術では、
単純に小さくするだけではなく、
- 左右差
- 円形のバランス
- 乳頭との位置関係
を考慮しながらデザインします。
そのため術前のデザインが非常に重要です。
経験豊富な医師による診察・シミュレーションを受けることをおすすめします。
傷をきれいに治すために大切なこと
創部を清潔に保つ
感染は傷跡を悪化させる原因になります。
術後の処置は指示通り継続しましょう。
強い摩擦を避ける
下着や衣類による刺激が続くと炎症が長引くことがあります。
術後しばらくは創部への負担を減らすことが大切です。
医師の指示を守る
軟膏やテープ固定など、
術後のケアには意味があります。
自己判断で中止せず継続しましょう。
よくあるご質問
Q. 傷跡は完全に消えますか?
完全にゼロになるわけではありません。
しかし時間の経過とともに目立ちにくくなることが期待できます。
Q. 温泉や旅行で目立ちますか?
術後早期は赤みがありますが、時間の経過とともになじんでいきます。
Q. パートナーに気付かれますか?
術後間もない時期は分かることがありますが、傷の成熟が進むと目立ちにくくなります。
Q. 左右で傷の治り方が違うことはありますか?
あります。
同じ方でも左右差が生じることがあります。
症例写真を見るときのポイント
乳輪縮小の症例写真を見る際は、
- サイズの変化
- 左右差
- 傷跡
- 撮影時期
を確認しましょう。
術後1か月と術後6か月では印象が大きく異なります。
完成時期の写真を確認することが大切です。
まとめ
乳輪縮小術は切開を伴う手術ですが、乳輪と皮膚の境界に傷が位置するため比較的目立ちにくい施術です。
術後には赤みや硬さが生じますが、多くの場合は時間の経過とともに改善していきます。
傷跡が心配な方こそ、術式やデザイン、術後ケアについて十分に説明を受けたうえで治療を検討することが大切です。
次回予告
「乳輪縮小の症例紹介|乳輪はどこまで小さくできる?症例写真で解説」
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
