「ほうれい線が気になる」
そう感じた時、まず候補に挙がることが多いのがヒアルロン酸治療です。
メスを使わず、比較的短時間で治療できることから、
美容医療が初めての方にも選ばれやすい施術のひとつです。
しかし実際には、
“ただほうれい線に注入するだけ”
ではないことをご存じでしょうか?
自然な仕上がりを目指すためには、
「どこに・どの層へ・どのくらい入れるか」が非常に重要になります。
ヒアルロン酸によるほうれい線治療とは?
ヒアルロン酸とは、もともと体内にも存在する成分で、
皮膚や関節などの水分保持に関わっています。
美容医療では、このヒアルロン酸製剤を注入することで、
- 凹み
- ボリュームロス
- 影感
などを改善し、若々しい印象へ導く治療を行います。
ほうれい線治療では、
溝を浅くすることで、
“疲れて見える印象”や“老け見え”の改善を目指します。
実は「ほうれい線に直接入れるだけ」ではありません
以前は、ほうれい線のラインに沿って直接ヒアルロン酸を注入する方法が主流でした。
しかし近年では、
中顔面(頬)の支持力低下が原因となっているケースも多いことから、
頬や鼻翼基部などを含めた立体的な評価が重要視されています。
例えば、
- 頬のボリューム減少
- 中顔面の下垂
- 鼻翼基部の陥凹
がある場合には、
その部分を補うことで、結果的にほうれい線が自然に浅く見えることもあります。
つまり、
「線だけを見る」のではなく、
顔全体の構造を見ながら治療を行うことが重要なのです。
ヒアルロン酸治療のメリット
① ダウンタイムが比較的少ない
施術直後から日常生活に戻りやすく、
比較的受けやすい治療です。
② 即時的な変化を実感しやすい
注入後すぐに変化を確認しやすいため、
効果を実感しやすい特徴があります。
③ 微調整しやすい
患者様のお顔立ちやご希望に合わせて、
細かなデザイン調整が可能です。
注意したいポイント
ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
入れ方によっては不自然さにつながることがあります。
例えば、
- 入れすぎによる膨らみ感
- 横に広がった印象
- 笑った時の違和感
- “ヒアルロン酸顔”のような不自然さ
などです。
特に、たるみが強いケースでは、
単純にヒアルロン酸を追加していくと、
かえって重たく見えてしまうこともあります。
そのため、
“たくさん入れる”ことではなく、
必要な場所へ適切な量を入れることが大切です。
ヒアルロン酸だけでは改善しにくいケースも
以下のような場合には、
ヒアルロン酸単独では改善に限界があることがあります。
- 皮膚のたるみが強い
- 骨格性の陥凹が強い
- 深い固定性の溝
- 中顔面の下垂が強い
このようなケースでは、
- 脂肪注入
- MegaDerm
- 鼻翼基部プロテーゼ
- リフト手術
などを組み合わせることもあります。
まとめ
ヒアルロン酸によるほうれい線治療は、
比較的受けやすく、自然な若返りを目指しやすい治療です。
ただし、
“線だけを埋めればよい”
というわけではありません。
自然な仕上がりのためには、
顔全体の構造や原因を見極めた上で、
適切な部位へ注入することが重要です。
次回は、
「ヒアルロン酸で改善しやすい人・改善しにくい人」
について詳しく解説します。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
