【ほうれい線治療】⑦メガダームによるほうれい線治療のメリット・デメリット|ヒアルロン酸との違いとは?

「人工真皮って安全なの?」
「ヒアルロン酸と何が違うの?」
「実際、どんな人に向いている?」

近年、ほうれい線治療の選択肢として
MegaDerm などの人工真皮に興味を持たれる方も増えています。

一方で、
ヒアルロン酸ほど一般的ではないため、
「よく分からなくて不安」
という方も少なくありません。

今回は、
メガダームによるほうれい線治療の
メリット・デメリットについて解説します。


メガダーム治療の特徴とは?

MegaDerm は、
人工真皮素材のひとつで、
組織の土台を補う目的で使用されることがあります。

ヒアルロン酸のように
“液体を注入する”
というより、

“構造的な支持を追加する”

イメージに近い治療です。

特に、

  • 深いほうれい線
  • 固定された溝
  • 骨格性陥凹

などで適応となることがあります。


メガダームのメリット

① 深いほうれい線へ対応しやすい

長年かけて形成された深い溝では、
ヒアルロン酸のみでは改善が難しいことがあります。

特に、
“線が固定されている”
タイプでは、
構造的な支えを追加することで、
改善を目指せるケースがあります。


② “入れ続ける治療”から離れられる場合がある

ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
時間経過とともに吸収されるため、
定期的なメンテナンスが必要になることがあります。

そのため、
「何度も注入を繰り返している」
という方が、
別の選択肢として人工真皮を検討されることがあります。


③ ボリュームが横に広がりにくいことがある

ヒアルロン酸を過量に注入すると、
横方向へ広がり、
不自然な膨らみ感につながることがあります。

人工真皮では、
構造的支持を目的とするため、
症例によっては、
よりシャープな印象を目指しやすい場合があります。


メガダームのデメリット

① ダウンタイムは比較的大きめ

ヒアルロン酸と比較すると、

  • 腫れ
  • 内出血
  • 違和感
  • 一時的な硬さ

などが出やすい傾向があります。

術後早期は、
「少し入れすぎた?」
と感じることもありますが、
経過とともになじんでいくことがあります。


② 手軽な注入治療ではない

ヒアルロン酸のような
短時間の注射治療とは異なり、
特にシートタイプの人工真皮では挿入操作を伴うため、
より“手術寄り”の治療になります。

そのため、

  • ダウンタイム
  • 術後管理
  • 適応の見極め

が重要になります。


③ すべてのほうれい線に必要なわけではない

軽度のほうれい線では、
ヒアルロン酸や脂肪注入で十分なケースもあります。

逆に、
たるみが強い場合には、
糸リフトやフェイスリフトなど、
“引き上げる治療”が必要になることもあります。

つまり、
人工真皮が万能というわけではありません。


ヒアルロン酸とどちらが良いの?

これは非常に多いご質問ですが、
実際には、
“どちらが優れているか”
ではなく、

「どんなほうれい線なのか」

によって適した治療は変わります。


ヒアルロン酸が向いているケース

  • 軽度〜中等度
  • ボリュームロス主体
  • ダウンタイムを抑えたい
  • まず試したい

メガダームが向いているケース

  • 深い固定性の溝
  • 骨格性陥凹
  • 繰り返し注入している
  • 構造的支持が必要

まとめ

MegaDerm を用いたほうれい線治療は、
深い溝や構造的陥凹に対して、
組織支持を目的として行われることがある治療です。

一方で、
ダウンタイムや適応の見極めも重要であり、
すべての方に必要なわけではありません。

大切なのは、
“ほうれい線を埋めること”ではなく、
「なぜ目立っているのか」
を診断することです。

次回は、
「鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】⑥人工真皮(メガダーム)によるほうれい線治療とは?|“埋めるだけではない”治療の考え方

「ヒアルロン酸では物足りない」
「何度も注入を繰り返している」
「できるだけ長期的な変化を求めたい」

このようなお悩みの方に、
選択肢のひとつとなることがあるのが、
人工真皮を用いたほうれい線治療です。

その中でも、
美容外科領域で使用されることがあるのが
MegaDerm です。

ヒアルロン酸のように“注入する”治療とは異なり、
組織の土台を補うような考え方で用いられることがあります。

今回は、
人工真皮(メガダーム)によるほうれい線治療について解説します。


人工真皮(メガダーム)とは?

MegaDerm は、
加工処理された人工真皮素材のひとつです。

美容外科では、

  • ボリューム補填
  • 組織支持
  • 陥凹改善

などを目的として使用されることがあります。

ヒアルロン酸のような“フィラー注入”製品もあり、
構造的なサポートを長期間行うことが可能な治療です。


どんなほうれい線に向いている?

① 深く固定されたほうれい線

長年かけて形成された深い溝では、
単純な注入治療だけでは改善に限界があることがあります。

このようなケースでは、
溝の土台部分を補強する目的で、
人工真皮が選択肢となることがあります。


② ヒアルロン酸を繰り返している方

ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
定期的なメンテナンスが必要になることがあります。

また、
繰り返し注入することで、
不自然な膨らみ感が気になるケースもあります。

人工真皮では、注入した量の約80%が真皮類似組織として残るため
定期的なメンテナンスが不要となることがあります。


③ 骨格性の陥凹があるケース

小鼻の付け根周囲の凹みや、
中顔面の構造的な陥凹が強い場合、
単純に表面を埋めるだけでは改善しにくいことがあります。

このような場合、
構造的な支持を補う治療が適していることがあります。


ヒアルロン酸との違いは?

ヒアルロン酸

  • 注射のみ
  • ダウンタイム比較的少ない
  • 微調整しやすい
  • 可逆性がある

一方で、
時間経過とともに吸収されるため、
定期的な治療が必要になることがあります。


人工真皮(メガダーム)

  • 組織支持目的
  • 深い溝に適応となることがある
  • 構造的改善を目指す
  • 挿入だけでなく注入での治療も可能

ただし、
ダウンタイムや腫れはヒアルロン酸より大きくなる傾向があります。


ダウンタイムについて

術後には、

  • 腫れ
  • 内出血
  • 違和感
  • 一時的な硬さ
  • 小鼻の広がり感

などがみられることがあります。

また、
術後早期はやや膨らみ感を感じることがありますが、
経過とともになじんでいく場合があります。


すべてのほうれい線に適応ではありません

人工真皮は非常に有効なケースもありますが、
すべての方に必要なわけではありません。

例えば、

  • 軽度のほうれい線
  • ボリュームロス主体
  • 軽いたるみ

では、
ヒアルロン酸や脂肪注入のほうが適していることもあります。

逆に、
たるみが強いケースでは、
リフト治療を組み合わせたほうが自然な場合もあります。

そのため、
“どの治療が優れているか”ではなく、
原因に合った治療を選ぶことが重要です。


まとめ

人工真皮(MegaDerm)によるほうれい線治療は、
深い溝や構造的陥凹に対して、
組織支持を目的として行われることがある治療です。

ヒアルロン酸のように“埋める”だけではなく、
構造そのものへアプローチする考え方が特徴です。

一方で、
適応の見極めが非常に重要であり、
すべてのほうれい線に必要な治療ではありません。

大切なのは、
“なぜそのほうれい線が目立っているのか”
を診断することです。

次回は、
「メガダームによるほうれい線治療のメリット・デメリット」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】⑤脂肪注入が向いているほうれい線とは?|ヒアルロン酸との違いも解説

「ヒアルロン酸を何回も繰り返している」
「頬がこけてきた感じがする」
「もっと自然な柔らかさがほしい」

このようなお悩みの方に選択肢となることがあるのが、“脂肪注入”です。

ほうれい線治療というとヒアルロン酸をイメージされる方が多いですが、
実は、ボリュームロスが主体の場合には、
脂肪注入が適しているケースも少なくありません。

今回は、
脂肪注入が向いているほうれい線の特徴や、
ヒアルロン酸との違いについて解説します。


脂肪注入によるほうれい線治療とは?

脂肪注入とは、
ご自身の脂肪を採取し、
必要な部位へ注入する治療です。

一般的には、

  • 太もも
  • 下腹部

などから脂肪を採取し、
不純物を処理した後に、
ほうれい線や中顔面へ注入します。

ご自身の組織を使用するため、
比較的自然な柔らかさを目指しやすい特徴があります。


こんなほうれい線は脂肪注入が向いていることがあります

① 頬のこけ感がある方

加齢とともに、
頬の脂肪が減少すると、
中顔面の支えが弱くなり、
ほうれい線が目立ちやすくなります。

このようなケースでは、
単純に線だけを埋めるよりも、
頬全体のボリュームを整えることで、
自然な若返りにつながることがあります。


② 痩せ顔タイプの方

もともと脂肪が少なく、
骨格感が出やすい方では、
顔全体のボリューム不足が、
ほうれい線を強調していることがあります。

このタイプでは、
ヒアルロン酸を局所的に追加するよりも、
脂肪注入で面として整えたほうが、
自然に見える場合があります。


③ 柔らかい仕上がりを希望される方

脂肪注入は、
ヒアルロン酸と比較して、
より“組織になじむ感じ”を好まれる方もいます。

特に、
「入れている感じを出したくない」
「ふわっと自然に整えたい」
という方に選ばれることがあります。


ヒアルロン酸との違いは?

ヒアルロン酸

  • 比較的手軽
  • 即時効果
  • 微調整しやすい
  • 可逆性がある

一方で、
定期的なメンテナンスが必要になることがあります。


脂肪注入

  • 自家組織を使用
  • 柔らかい仕上がり
  • ボリュームロス改善に向いている
  • 定着すれば長期的変化を期待できる

ただし、
定着率には個人差があり、
複数回の治療を検討することもあります。


脂肪注入だけでは難しいケースも

脂肪注入は非常に有効な治療ですが、
すべてのほうれい線に適しているわけではありません。

例えば、

  • たるみが強い
  • 骨格性の陥凹が強い
  • 深い固定性の溝

では、

  • リフト治療
  • 鼻翼基部プロテーゼ
  • MegaDerm

などを組み合わせたほうが適している場合もあります。


“線だけ”ではなく、“顔全体”を見ることが大切

ほうれい線治療では、
単純に溝を埋めるだけではなく、

  • 中顔面のボリューム
  • 頬の位置
  • 骨格バランス
  • たるみ

などを含めて診断することが重要です。

そのため当院では、
「どの治療が流行っているか」ではなく、
患者様のお顔立ちや原因に合わせた治療をご提案しています。


まとめ

脂肪注入は、
頬のこけ感やボリュームロスを伴うほうれい線に対して、
自然な若返りを目指しやすい治療です。

一方で、
たるみや骨格性要素が強い場合には、
他の治療を組み合わせたほうが適していることもあります。

大切なのは、
「どの治療をするか」ではなく、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることです。

次回は、
「人工真皮(メガダーム)によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任