「人工真皮って安全なの?」
「ヒアルロン酸と何が違うの?」
「実際、どんな人に向いている?」
近年、ほうれい線治療の選択肢として
MegaDerm などの人工真皮に興味を持たれる方も増えています。
一方で、
ヒアルロン酸ほど一般的ではないため、
「よく分からなくて不安」
という方も少なくありません。
今回は、
メガダームによるほうれい線治療の
メリット・デメリットについて解説します。
メガダーム治療の特徴とは?
MegaDerm は、
人工真皮素材のひとつで、
組織の土台を補う目的で使用されることがあります。
ヒアルロン酸のように
“液体を注入する”
というより、
“構造的な支持を追加する”
イメージに近い治療です。
特に、
- 深いほうれい線
- 固定された溝
- 骨格性陥凹
などで適応となることがあります。
メガダームのメリット
① 深いほうれい線へ対応しやすい
長年かけて形成された深い溝では、
ヒアルロン酸のみでは改善が難しいことがあります。
特に、
“線が固定されている”
タイプでは、
構造的な支えを追加することで、
改善を目指せるケースがあります。
② “入れ続ける治療”から離れられる場合がある
ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
時間経過とともに吸収されるため、
定期的なメンテナンスが必要になることがあります。
そのため、
「何度も注入を繰り返している」
という方が、
別の選択肢として人工真皮を検討されることがあります。
③ ボリュームが横に広がりにくいことがある
ヒアルロン酸を過量に注入すると、
横方向へ広がり、
不自然な膨らみ感につながることがあります。
人工真皮では、
構造的支持を目的とするため、
症例によっては、
よりシャープな印象を目指しやすい場合があります。
メガダームのデメリット
① ダウンタイムは比較的大きめ
ヒアルロン酸と比較すると、
- 腫れ
- 内出血
- 違和感
- 一時的な硬さ
などが出やすい傾向があります。
術後早期は、
「少し入れすぎた?」
と感じることもありますが、
経過とともになじんでいくことがあります。
② 手軽な注入治療ではない
ヒアルロン酸のような
短時間の注射治療とは異なり、
特にシートタイプの人工真皮では挿入操作を伴うため、
より“手術寄り”の治療になります。
そのため、
- ダウンタイム
- 術後管理
- 適応の見極め
が重要になります。
③ すべてのほうれい線に必要なわけではない
軽度のほうれい線では、
ヒアルロン酸や脂肪注入で十分なケースもあります。
逆に、
たるみが強い場合には、
糸リフトやフェイスリフトなど、
“引き上げる治療”が必要になることもあります。
つまり、
人工真皮が万能というわけではありません。
ヒアルロン酸とどちらが良いの?
これは非常に多いご質問ですが、
実際には、
“どちらが優れているか”
ではなく、
「どんなほうれい線なのか」
によって適した治療は変わります。
ヒアルロン酸が向いているケース
- 軽度〜中等度
- ボリュームロス主体
- ダウンタイムを抑えたい
- まず試したい
メガダームが向いているケース
- 深い固定性の溝
- 骨格性陥凹
- 繰り返し注入している
- 構造的支持が必要
まとめ
MegaDerm を用いたほうれい線治療は、
深い溝や構造的陥凹に対して、
組織支持を目的として行われることがある治療です。
一方で、
ダウンタイムや適応の見極めも重要であり、
すべての方に必要なわけではありません。
大切なのは、
“ほうれい線を埋めること”ではなく、
「なぜ目立っているのか」
を診断することです。
次回は、
「鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
