【ほうれい線治療】③ヒアルロン酸で改善しやすいほうれい線・改善が難しいほうれい線とは?

「ヒアルロン酸を入れれば、ほうれい線は消えますか?」

カウンセリングでも非常に多いご相談です。

ヒアルロン酸は、ほうれい線治療として非常に人気のある施術ですが、
実は“向いているほうれい線”と、“改善に限界があるほうれい線”があります。

そのため、
「とりあえず注入する」のではなく、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることが重要です。

今回は、
ヒアルロン酸で改善しやすいケースと、
他の治療も検討したほうがよいケースについて解説します。


ヒアルロン酸で改善しやすいほうれい線とは?

① ボリュームロスが主体のケース

年齢とともに頬の脂肪や骨の支持力が減少すると、
中顔面のボリュームが減り、ほうれい線が目立ちやすくなります。

このようなケースでは、
失われたボリュームを補うことで、
自然に溝感を改善できることがあります。

特に、

  • 頬が痩せてきた
  • こけ感がある
  • 疲れて見える

という方では、ヒアルロン酸治療と相性が良い場合があります。


② 比較的浅いほうれい線

深く固定された溝ではなく、
軽度〜中等度のほうれい線では、
ヒアルロン酸による改善を得やすい傾向があります。

特に、
「メイクすると線が目立つ」
「影っぽく見える」
という段階では、比較的適応になりやすいことがあります。


③ 若い世代の軽度のほうれい線

20〜30代でも、
骨格や脂肪量の影響でほうれい線が気になる方は少なくありません。

この場合、
たるみというより“構造的な凹み”が主体であることも多く、
適切な量のヒアルロン酸で自然な変化を出しやすいケースがあります。


ヒアルロン酸だけでは改善が難しいケースとは?

① 皮膚のたるみが強いケース

ほうれい線の上に、
たるんだ脂肪や皮膚が乗っている場合、
ヒアルロン酸を追加しても根本改善になりにくいことがあります。

無理に注入量を増やすと、

  • 重たい印象
  • 膨らみ感
  • 不自然な丸み

につながることもあります。

このような場合には、
リフト治療を組み合わせたほうが適していることもあります。


② 深く固定された溝

長年刻まれた深いほうれい線では、
単純な注入だけでは改善に限界がある場合があります。

特に、
笑っていない時でも深く線が固定されているケースでは、

  • 脂肪注入
  • MegaDerm
  • 鼻翼基部プロテーゼ

など、構造的な治療を検討することもあります。


③ 鼻翼基部の陥凹が強いケース

小鼻の付け根が凹んでいるタイプでは、
骨格性要素が強く関与していることがあります。

このタイプでは、
ヒアルロン酸のみでは改善が限定的になることもあり、
いわゆる「貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)」が適応になることもあります。


“入れれば入れるほど良い”わけではありません

ヒアルロン酸治療で大切なのは、
単純に量を増やすことではありません。

過量注入は、

  • 横に広がる
  • 表情が重たく見える
  • 不自然な膨らみ
  • “ヒアルロン酸顔”

につながることがあります。

自然な若返りのためには、
「必要な場所へ、必要な量を」
という考え方が重要です。


まとめ

ヒアルロン酸は、ほうれい線治療として非常に有効な選択肢ですが、
すべてのほうれい線に適しているわけではありません。

  • ボリュームロス主体なのか
  • たるみ主体なのか
  • 骨格性の凹みなのか

によって、適切な治療は変わります。

だからこそ、
“どの治療をするか”よりも、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることが大切なのです。

次回は、
「ヒアルロン酸顔にならないために大切なこと」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任