豊胸術の種類とメリット・デメリット ③インプラント豊胸 

こんにちは。

今日は ③インプラント豊胸 についてお伝えしたいと思います。

インプラント豊胸では、脇(腋窩)あるいは、乳房下縁の皮膚を切開し、お胸にシリコンバッグを挿入することでお胸を大きくします。

バッグは『Motiva Ergonomix2®』という医療用シリコンバッグを使用します。

Motivaの特徴としましては、

自然な動きと柔らかさ:インプラントの中のジェルが重力に従って動くため、寝ている時や起きている時で形が変化し、自然なお胸の動きがえられます。また、True monobloc+®という、インプラントの外層とシリコンジェルの接着性が強化された構造により、従来のインプラント挿入よりも小さな切開創でスムーズにインプラントを挿入できるようになっています。

衝撃に強い:シリコンバッグの外層が6層構造になっているため、外からの衝撃にも強く、万が一お胸をぶつけたなどの外力が加わっても破損しにくい構造になっています。また、万が一外層が破損したとしても、Blueseal+®という技術とコヒーシブというシリコンジェルを使用しているため、ジェルが外に流れにくく体への安全性が保たれています。

カプセル拘縮しにくい:インプラントをお胸に挿入すると、時間経過と共にインプラントの周りに被膜(カプセル)が形成され、次第に拘縮という、厚く・硬く・ぎゅーっと縮まるような反応を生じることがあります(カプセル拘縮)。カプセル拘縮を生じると、インプラントがお椀型のように変形し、見た目の自然なお胸の形態が不自然に変化してしまいます。Motivaでは、表面にシルクサーフェス(Silk Surface)という特殊加工が施されているため、従来のインプラントに比べてカプセル拘縮を起こしにくく、合併症のリスクを抑えることができます。

比較的短時間で、お体への負担も少なく、ご希望の大きさのお胸に仕上げることのできるインプラント豊胸術ですが、デメリットもあります。

まず、耐久性についてですが、Motivaは強度の強いインプラントではあるものの、人工物であるため少しずつですが劣化はすすみます。インプラントの劣化がすすむとインプラント破損の原因にもなるため、目安として、10年ほどで入れ替えが必要となります。

また、触感についても改良されているとはいえ、脂肪に比べるとやや硬い印象があります。特に、やせ型の体型の方が大きなインプラントを挿入する場合はインプラントの触感やインプラント辺縁の段差などが分かりやすくなりますので注意が必要です。

カプセル拘縮も大きな合併症の一つです。先ほど、Motiva(Ergonomix2®)ではカプセル拘縮のリスクを低減しているとお伝えしましたが、インプラントが人工物である以上、インプラント周囲にカプセル(被膜)は形成されます。カプセルが形成されること自体は正常な生体反応なのですが、このカプセルが厚く・硬くなると(カプセル拘縮)、見た目の不自然さや、硬い触感、痛みなどの不快感を生じることになります。

このようなデメリットもあるインプラント豊胸術ですが、大きなお胸をご希望される患者様にはとても良い治療と考えます。

当院では、患者様のお体の状態や、ご希望のお胸の形態・大きさ、ダウンタイムの程度などを総合的に診察させていただきながら、相応しい豊胸術をご提案させていただきます。

豊胸術にについてご興味・ご相談などありましたら、広島プルミエクリニックまでご相談くださいませ。