【ほうれい線治療】⑤脂肪注入が向いているほうれい線とは?|ヒアルロン酸との違いも解説

「ヒアルロン酸を何回も繰り返している」
「頬がこけてきた感じがする」
「もっと自然な柔らかさがほしい」

このようなお悩みの方に選択肢となることがあるのが、“脂肪注入”です。

ほうれい線治療というとヒアルロン酸をイメージされる方が多いですが、
実は、ボリュームロスが主体の場合には、
脂肪注入が適しているケースも少なくありません。

今回は、
脂肪注入が向いているほうれい線の特徴や、
ヒアルロン酸との違いについて解説します。


脂肪注入によるほうれい線治療とは?

脂肪注入とは、
ご自身の脂肪を採取し、
必要な部位へ注入する治療です。

一般的には、

  • 太もも
  • 下腹部

などから脂肪を採取し、
不純物を処理した後に、
ほうれい線や中顔面へ注入します。

ご自身の組織を使用するため、
比較的自然な柔らかさを目指しやすい特徴があります。


こんなほうれい線は脂肪注入が向いていることがあります

① 頬のこけ感がある方

加齢とともに、
頬の脂肪が減少すると、
中顔面の支えが弱くなり、
ほうれい線が目立ちやすくなります。

このようなケースでは、
単純に線だけを埋めるよりも、
頬全体のボリュームを整えることで、
自然な若返りにつながることがあります。


② 痩せ顔タイプの方

もともと脂肪が少なく、
骨格感が出やすい方では、
顔全体のボリューム不足が、
ほうれい線を強調していることがあります。

このタイプでは、
ヒアルロン酸を局所的に追加するよりも、
脂肪注入で面として整えたほうが、
自然に見える場合があります。


③ 柔らかい仕上がりを希望される方

脂肪注入は、
ヒアルロン酸と比較して、
より“組織になじむ感じ”を好まれる方もいます。

特に、
「入れている感じを出したくない」
「ふわっと自然に整えたい」
という方に選ばれることがあります。


ヒアルロン酸との違いは?

ヒアルロン酸

  • 比較的手軽
  • 即時効果
  • 微調整しやすい
  • 可逆性がある

一方で、
定期的なメンテナンスが必要になることがあります。


脂肪注入

  • 自家組織を使用
  • 柔らかい仕上がり
  • ボリュームロス改善に向いている
  • 定着すれば長期的変化を期待できる

ただし、
定着率には個人差があり、
複数回の治療を検討することもあります。


脂肪注入だけでは難しいケースも

脂肪注入は非常に有効な治療ですが、
すべてのほうれい線に適しているわけではありません。

例えば、

  • たるみが強い
  • 骨格性の陥凹が強い
  • 深い固定性の溝

では、

  • リフト治療
  • 鼻翼基部プロテーゼ
  • MegaDerm

などを組み合わせたほうが適している場合もあります。


“線だけ”ではなく、“顔全体”を見ることが大切

ほうれい線治療では、
単純に溝を埋めるだけではなく、

  • 中顔面のボリューム
  • 頬の位置
  • 骨格バランス
  • たるみ

などを含めて診断することが重要です。

そのため当院では、
「どの治療が流行っているか」ではなく、
患者様のお顔立ちや原因に合わせた治療をご提案しています。


まとめ

脂肪注入は、
頬のこけ感やボリュームロスを伴うほうれい線に対して、
自然な若返りを目指しやすい治療です。

一方で、
たるみや骨格性要素が強い場合には、
他の治療を組み合わせたほうが適していることもあります。

大切なのは、
「どの治療をするか」ではなく、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることです。

次回は、
「人工真皮(メガダーム)によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任