こんにちは。
本日の症例は、陥没乳頭を治したい、というご希望の患者様です。
陥没乳頭は乳首が凹んでいたり、乳首の先端が窪んでいる状態をいい、凹みの溝に垢などがたまりお手入れが大変だったり、将来の授乳の不安や、整容的に乳頭の形態を改善させたい、などのご希望で治療を検討される方が多い疾患です。
今回の患者様も、1回目の出産時に陥没乳頭による授乳障害があり、治療をご希望されました。
症例を供覧します。
<正面>
左の陥没乳頭です。
指や搾乳器による刺激を加えても乳頭は出てきません。
手術直後です。
基本的には「酒井Ⅰ法」あるいは「酒井Ⅱ法」で手術を行っております。
術後は、創部にガーゼを当て、シャワーができるようにフィルムで保護しご帰宅いただきます。
1週間後の抜糸直後です。
乳頭の縫合部皮膚の血流がまだ不安定なため、完全に傷が閉じている状態ではありませんが、乳頭の陥没は改善されています。
術後2週間の状態です。
傷跡も目立たず、きれいな乳頭が形成されました。
術後は、必要があれば、乳頭吸引機などを装着し、陥没の再発を予防する場合もございます。
<左横から>
術前術直後1週間(抜糸直後)2週間後
乳頭がしっかりでているのが分かります。
当院では保険診療も行っており、陥没乳頭の場合、授乳可能年齢(おおよそ40歳未満)であり今後授乳予定のある方は、健康保険を適用して手術も可能となります(年齢の他、病歴や陥没の程度などを総合的に診察させていただき、保険適応の有無を判断させていただきます)。
陥没乳頭は生まれつきの先天性の他に、乳腺炎などの感染や、体重減少、乳房皮膚のたるみ、外科的処置後などで生じるものや、稀に乳がんに伴う場合もございます。
ご自身の陥没乳頭について、ご不安やご相談のある方は、広島プルミエクリニックまでご相談くださいませ。
~本日の施術内容~
施術名:陥没乳頭手術
施術の説明:乳頭の一部を切開し、埋没している乳頭を引き出し、縫合する事で、陥没している乳頭を表面に引き出す施術。
施術のリスク・副作用:発赤・疼痛・内出血・腫れ・むくみ・乳頭が大きすぎる・血腫・乳腺炎・乳輪下膿瘍・瘻孔・感染・創口が開く・糸が出てくる・傷跡・色素沈着・左右差・乳頭が大きすぎる・乳頭の壊死・再発・乳管の切除と授乳への影響・知覚鈍麻・しびれ・感覚が敏感になるなど
施術の価格(自費):片側 135,200円
(保険、3割負担の場合):片側 3万円程度