お胸のインプラント抜去

あけましておめでとうございます。

今年も患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を行ってまいります。

本日の症例は、お胸のインプラント抜去希望の患者様です。

30年前に、他院で生理食塩水の豊胸バッグを両胸にいれたのですが、左胸が徐々に硬く触れるようになり、圧痛もあるため、今回両胸とも抜去する方針となりました。

当院ではインプラント挿入・抜去を行っておりますが、今回の症例のように、数十年前にバッグを挿入し、今はバッグをいれたクリニックがないため当院にご相談に来院される患者様も多くいらっしゃいます。

症例を供覧します。

<正面>

術前

両胸のインプラント抜去直後

術後3日目

術後1週間

術後1か月

血腫や感染なく経過し、傷跡(乳房下溝切開)も目立ちません。

乳房形態も術前に比べて左右差が小さくなっています。

 

<右側面>

術前

術後1週間

術後1か月

<左側面>

術前

術後1週間

術後1か月

被膜拘縮によるお椀型のような形態が改善し、自然な乳房形態がえられています。

 

こちらは抜去した左右のインプラントです。

写真右のものが、左胸に挿入されていたバッグで、厚い被膜の形成をみとめました。

写真右:左胸に挿入されていたインプラント

被膜を切開し、インプラントと分けた状態です。

厚い被膜形成を認めました。

インプラントの破損はなく、生理食塩水は保たれています。

 

術後はお胸を包帯などで圧迫し、経過観察のため通院で診察させていただきます。

今回の患者様は血腫や漿液腫、感染などのトラブルなく経過しております。

 

インプラント抜去についてですが、抜去理由としては、今回の症例のようなインプラントの破損や、被膜(カプセル)拘縮、発赤・腫れ・痛みなどの感染疑い、また年齢を重ねてインプラントを入れている必要がなくなったなどが挙げられます。

抜去の方法としては、インプラント挿入時の切開線からアプローチする場合もありますが、感染や強い被膜拘縮が疑われる場合などは、切開線を延長したり、乳房下溝や側胸部を切開する場合もございます。

インプラントは医療機器であるため経年劣化は避けれず、目安としては10年程度たつと破損のリスクが上昇すると言われています。

インプラント抜去や現在の状態についてご不安・ご検討のある方は、広島プルミエクリニックまでご相談くださいませ。

 

~本日の施術内容~

施術名:インプラント抜去

施術の説明:既に挿入されているシリコンバッグ等のインプラントを取り出します。

施術の副作用:だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・施術箇所の麻痺・鈍さ、しびれ、傷痕のもり上がり・凹み・乳輪の形の変形 ・色素沈着や違和感を感じるなどを生じる事があります。

施術の価格:298,000円