第2回 男性の薄毛治療シリーズ AGAは治る?改善する?治療で期待できる効果を医師が解説

「AGAは治りますか?」

AGA外来で最も多い質問のひとつが、

「AGAは治りますか?」

というものです。

結論から言うと、AGAは適切な治療によって進行を抑え、発毛や毛量の改善を目指すことができます。

ただし、高血圧や糖尿病と同じように、AGAも継続的な管理が必要な疾患です。


AGAは「完治」ではなく「コントロール」する病気

AGAの原因となる男性ホルモンの働きや体質は、治療によって完全になくなるわけではありません。

そのため、

  • 抜け毛を抑える
  • 髪を太く育てる
  • 今ある髪を維持する

ことを目的に治療を続けていきます。

早く始めるほど、残っている毛髪を維持しやすく、より自然な状態を目指しやすくなります。


治療を始めるといつ効果が出る?

AGA治療はすぐに効果が出るものではありません。

髪には「ヘアサイクル(毛周期)」があるため、変化を感じるまでには一定の期間が必要です。

治療開始~3か月

・抜け毛が減ってきたと感じる方がいます。

・一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」がみられることがあります。

これは新しい毛髪へ生え変わる過程で起こることがあり、多くの場合は一過性です。


3~6か月

髪にハリ・コシが出てきたり、細かった毛が少しずつ太くなってきたりと、変化を実感し始める方が多い時期です。

周囲から「髪が増えた?」と言われる方もいます。


6~12か月

発毛効果をより実感しやすい時期です。

写真で見比べると、生え際やつむじのボリュームの変化が分かることも少なくありません。


治療をやめるとどうなる?

AGAは進行性のため、治療を中止すると再び男性ホルモンの影響を受け、徐々に元の状態へ戻っていく可能性があります。

そのため、効果が出た後も、状態に合わせて維持療法を続けることが大切です。


効果には個人差があります

AGAの進行度や年齢、治療開始のタイミングによって効果には個人差があります。

例えば、

  • 20代で早期に治療を始めた方
  • 軽症のAGA

では改善が期待しやすい一方、

進行したAGAでは改善まで時間がかかったり、複数の治療を組み合わせたりすることがあります。

だからこそ、「まだ大丈夫」と様子を見るよりも、早めの相談がおすすめです。


当院では一人ひとりに合わせた治療をご提案します

広島プルミエクリニックでは、

  • フィナステリド
  • デュタステリド
  • ミノキシジル(内服・外用)
  • HARG療法

などを組み合わせながら、患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。

無理なく続けられる治療計画を一緒に考えていきますので、薄毛が気になり始めたらお気軽にご相談ください。


まとめ

AGAは、適切な治療によって進行を抑え、発毛や毛量の改善を目指せる疾患です。

一方で、効果を実感するまでには数か月かかることが多く、継続することが重要です。

「もっと早く始めればよかった」と感じる方は少なくありません。

髪の変化が気になったら、まずは医師に相談してみましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. AGA治療は一生続けなければいけませんか?

効果を維持するためには継続が基本ですが、状態に応じて薬の種類や量を調整することも可能です。


Q. 効果が出ない人もいますか?

進行度や体質によって個人差があります。必要に応じて内服・外用・HARG療法などを組み合わせることで、より良い効果が期待できる場合があります。


Q. 写真を撮った方がいいですか?

はい。毎日見ていると変化に気付きにくいため、治療前後の写真を比較すると効果を確認しやすくなります。


次回予告

第3回「フィナステリドとデュタステリドの違いとは?AGA内服薬を徹底比較」

AGA治療の基本となる2種類の内服薬について、効果や違い、副作用、どちらが向いているのかを医師が詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

 

第1回 男性の薄毛治療シリーズ AGA(男性型脱毛症)とは?放置すると進行する薄毛の原因を医師が解説

「最近髪が薄くなってきた」「生え際が後退してきた」と感じていませんか?AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症ですが、早めに治療を始めることで進行を抑え、発毛を目指すことができます。AGAの原因や症状、治療法について医師が分かりやすく解説します。


AGA(男性型脱毛症)とは?

「昔よりおでこが広くなった気がする」
「つむじが目立つようになった」
「抜け毛が増えてきた」

このようなお悩みはありませんか?

これらは**AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)**の初期症状かもしれません。

AGAは日本人男性に非常に多くみられる脱毛症で、放置すると少しずつ進行していくことが特徴です。一方で、早期に適切な治療を始めることで進行を抑え、発毛を促すことが期待できます。


AGAはなぜ起こるの?

AGAの主な原因は、男性ホルモンと遺伝的な体質です。

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、「5αリダクターゼ」という酵素によって**DHT(ジヒドロテストステロン)**へ変換されます。

このDHTが毛根に作用すると、髪の成長期が短くなり、太く長く育つ前に抜けてしまいます。

その結果、

  • 髪が細くなる
  • 抜け毛が増える
  • ボリュームが減る

といった変化が現れます。


AGAは自然に治る?

残念ながら、AGAが自然に改善することはほとんどありません。

「まだ様子を見よう」
「育毛シャンプーだけで何とかしたい」

と思っている間にも、AGAはゆっくり進行していきます。

一度細くなった髪は時間が経つほど回復しにくくなるため、違和感を覚えた段階で相談することが大切です。


AGAの初期症状

AGAでは、次のような変化がよく見られます。

  • 生え際が後退してきた
  • M字部分が気になる
  • つむじが薄くなった
  • 抜け毛が増えた
  • 髪にハリやコシがなくなった
  • セットがしにくくなった

これらは年齢だけが原因とは限らず、AGAのサインである場合があります。


AGA治療は早めがおすすめ

AGAは早く治療を始めるほど、残っている毛髪を維持しやすいと考えられています。

治療では、現在ある髪を守りながら発毛を促すことで、将来的な薄毛の進行を抑えることを目指します。

「まだ大丈夫」と思っているうちに進行してしまうケースも少なくありません。

少しでも気になる場合は、早めの相談がおすすめです。


当院で行っているAGA治療

広島プルミエクリニックでは、一人ひとりの症状やご希望に合わせて治療をご提案しています。

主な治療は以下のとおりです。

  • フィナステリド・デュタステリド(内服)
  • ミノキシジル(内服・外用)
  • HARG療法(発毛注入治療)

症状や進行度に応じて、単独または組み合わせて治療を行います。


まとめ

AGAは進行性の脱毛症ですが、適切な治療によって進行を抑え、発毛を目指すことができます。

「最近髪が薄くなってきたかも」と感じたら、早めに医師へ相談することが大切です。

将来の髪を守るためにも、気になったそのタイミングが治療を始める良いきっかけになります。


よくある質問(FAQ)

Q. AGAは何歳から始まりますか?
20代から始まる方もいれば、30~40代で気付く方もいます。年齢にかかわらず発症する可能性があります。

Q. 市販の育毛剤でも改善しますか?
育毛剤は頭皮環境を整える目的の商品が多く、AGAの進行を抑える効果は限定的です。AGAが原因の場合は、医療機関での治療がおすすめです。

Q. AGAは完治しますか?
AGAは進行性のため、治療を継続することで進行を抑え、良い状態を維持することを目指します。


次回予告

第2回「AGAは治る?改善する?治療で期待できる効果とは」

治療を始めるとどれくらいで効果を実感できるのか、治療を続ける理由や経過について詳しく解説します。

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

 

第8回 傷跡は何年経っても治療できる?形成外科専門医が治療のタイミングを解説

「昔の傷跡だから治療できない」と諦めていませんか?傷跡は何年経っていても改善が期待できる場合があります。傷跡治療を始めるタイミングや、早めに受診した方がよいケースについて形成外科専門医が解説します。


傷跡は何年経っても治療できる?

形成外科専門医が治療のタイミングを解説

「子どもの頃のケガの傷跡が気になる」
「何年も前の手術跡だけど、今からでも治療できる?」

このようなご相談をいただくことがあります。

実際には、傷跡は何年経っていても改善が期待できる場合があります。

もちろん、すべての傷跡が完全になくなるわけではありませんが、傷跡の種類や状態に応じて、より目立ちにくくするための治療をご提案できます。


傷跡は時間が経つとどうなる?

傷跡は、一般的に術後6か月〜1年ほどかけて成熟します。

この間は、

  • 赤みがある
  • 硬さがある
  • 少し盛り上がる

といった変化がみられることがありますが、多くは時間の経過とともに落ち着いていきます。

そのため、術後すぐに傷跡修正手術を行うことは少なく、まずは経過をみることが一般的です。


昔の傷跡でも治療できる?

「何年も前の傷だから、もう治療は無理ですよね?」

そんなことはありません。

例えば、

  • 幅が広がった傷跡
  • 凹みや段差のある傷跡
  • 赤みや盛り上がりが続く傷跡
  • 引きつれのある傷跡

などは、何年経過していても改善が期待できる場合があります。

気になる傷跡があれば、一度形成外科専門医に相談してみましょう。


早めに受診した方がよいケース

一方で、傷跡の中には早めの治療が望ましいものもあります。

例えば、

  • ケロイドが大きくなっている
  • 強いかゆみや痛みがある
  • 傷跡がどんどん盛り上がっている
  • 皮膚が引きつれて動かしにくい

このような症状がある場合は、放置せず早めの受診をおすすめします。

早期に治療を開始することで、症状の悪化を防げることがあります。


傷跡の治療方法はさまざま

傷跡の状態に応じて、

  • 外用薬
  • テーピング
  • ステロイド治療
  • レーザー治療
  • 傷跡修正手術

などを組み合わせながら治療を行います。

「この治療がすべての傷跡に効果がある」というものではなく、患者様一人ひとりに合わせた治療計画が大切です。


形成外科専門医に相談するメリット

形成外科では、傷跡の見た目だけでなく、

  • 傷跡ができた原因
  • 現在の状態
  • 生活への影響
  • 将来的な変化

まで考慮して治療方針を決定します。

「治療が必要なのか」
「経過を見てもよいのか」

という判断も含めて、ご説明いたします。


よくある質問

Q. 10年以上前の傷跡でも治療できますか?

はい。傷跡の状態によっては、何年経過していても改善が期待できる場合があります。

Q. 傷跡は時間が経てば自然に消えますか?

時間とともに目立ちにくくなることはありますが、完全に消えることはありません。

Q. 傷跡が気になる場合は、いつ相談すればいいですか?

気になった時点でご相談いただいて構いません。現在の状態を診察し、治療が必要かどうかをご説明いたします。


まとめ

傷跡は、時間が経っているからといって治療できないわけではありません。

また、傷跡の種類によっては、早めの治療が望ましいケースもあります。

「昔の傷だから仕方ない」と諦めず、まずは形成外科専門医へご相談ください。

患者様一人ひとりの傷跡に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。


シリーズまとめ

全7回にわたり、「傷跡」をテーマにお届けしました。

  • 第1回:傷跡はどこまできれいになる?
  • 第2回:傷跡が目立ちやすい人・目立ちにくい人
  • 第3回:ケロイドと肥厚性瘢痕の違い
  • 第4回:傷跡をきれいに治すセルフケア
  • 第5回:美容整形の傷跡は目立つ?
  • 第6回:傷跡修正手術とは?
  • 第7回:傷跡は何年経っても治療できる?

傷跡にはさまざまな種類があり、治療法も一つではありません。

形成外科では、「できるだけ目立たない傷跡」を目指して、手術から術後のケア、必要に応じた修正治療まで一貫してサポートしています。

傷跡でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任