豊胸インプラントを入れてから時間が経ち、
「このまま入れ続けていいのか」
「抜去という選択もありますか?」
と相談されることがあります。
インプラント抜去は、
特別なことでも、失敗でもありません。
結論:インプラント抜去は「前向きな選択肢」の一つ
結論からお伝えすると、
インプラント抜去は珍しい選択ではありません。
体の変化や価値観の変化に合わせて、
「今の自分に合っているか」を
見直すことは、とても自然なことです。
インプラント抜去を考える主な理由
抜去を検討される理由として多いのは、
次のようなケースです。
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年齢とともに体型や好みが変わった
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大きさや重さが負担に感じるようになった
-
下垂や形の変化が気になってきた
-
将来的な管理に不安がある
-
生活スタイルが変わった(妊娠・授乳・運動など)
「トラブルが起きたから」だけが理由ではありません。
よくある誤解:「抜去=元通りになる」
インプラントを抜けば、
何もしていない胸に完全に戻る
と思われがちですが、
実際にはそう単純ではありません。
-
皮膚の伸び
-
乳腺や脂肪の状態
-
インプラントが入っていた期間
によって、
抜去後の胸の形は大きく異なります。
抜去後に起こりやすい変化
インプラント抜去後には、
-
ボリュームが減る
-
皮膚のたるみが目立つ
-
形が不安定に見える
といった変化が出ることがあります。
そのため、
抜去だけで終わらせるか
追加の処置を検討するか
を事前に考えることが大切です。
抜去+αの選択肢
インプラント抜去と同時、または段階的に、
-
脂肪注入
-
乳房吊り上げ(マストペクシー)
-
何もせず経過を見る
といった選択肢があります。
どれが正解というわけではなく、
「どんな胸でこれから過ごしたいか」
によって選択は変わります。
よくある誤解:「抜去は簡単な手術」
インプラントを入れる手術に比べ、
抜去は簡単と思われることもあります。
しかし実際には、
-
被膜の状態
-
インプラントの位置
-
周囲組織との関係
によって、
慎重な操作が必要なケースも少なくありません。
**抜去も一つの“手術”**として
きちんと計画することが重要です。
当院で大切にしている考え方
当院では、
-
なぜ抜去を考えているのか
-
抜去後にどうなりたいか
-
追加処置が必要かどうか
を丁寧に整理します。
「とりあえず抜く」のではなく、
抜去後の生活や見た目まで含めて考えること
を大切にしています。
まとめ
インプラント抜去は、
-
後ろ向きな選択ではない
-
体や価値観の変化に合わせた判断
-
抜去後の計画がとても重要
という治療です。
「抜くか、入れ続けるか」で迷っている方は、
一度、
今の自分にとって何が一番負担が少ないか
を整理してみてください。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
