「中顔面若返り完全ガイド」第3回 ほうれい線ヒアルロン酸で失敗しないために|不自然にならない注入治療のポイント

「ヒアルロン酸を入れたら顔が大きくなった…」

「ほうれい線にヒアルロン酸を入れたけれど、思ったほど若返らなかった」

「なんだか顔が重たく見える」

「笑ったときに不自然になった」

このようなお悩みでご相談に来られる患者様は少なくありません。

ヒアルロン酸注入は、切らずに若返りが期待できる人気の治療ですが、注入方法によって仕上がりに大きな差が出る治療でもあります。

今回は、ほうれい線ヒアルロン酸で失敗しないために知っておきたいポイントについて解説します。


ヒアルロン酸治療は「どこに入れるか」が重要

多くの方は、

「ほうれい線が気になるから、ほうれい線にヒアルロン酸を入れる」

と思われています。

もちろん間違いではありません。

しかし実際には、

ほうれい線の原因がどこにあるか

を見極めることが最も重要です。


なぜほうれい線ができるの?

前回の記事でもご紹介したように、ほうれい線の主な原因は中顔面の老化です。

加齢により、

  • 頬の脂肪が下垂する
  • 骨が萎縮する
  • 皮膚のハリが低下する

ことで、頬を支える力が弱くなります。

その結果として、ほうれい線が深く見えるようになります。

つまり、

ほうれい線は「結果」であり、「原因」ではない

ことが多いのです。


よくある失敗① ほうれい線だけを埋めてしまう

最も多い失敗がこれです。

深い溝だけにヒアルロン酸を大量に注入すると、

  • 口元が膨らむ
  • 不自然な丸みが出る
  • 顔が大きく見える
  • 重たい印象になる

ことがあります。

一時的には浅くなっても、自然な若返りにはつながりにくい場合があります。


よくある失敗② 頬のボリュームが増えすぎる

「リフトアップ目的」でヒアルロン酸を注入した結果、

頬が過度に膨らみ、

  • 顔が大きく見える
  • 不自然な丸顔になる
  • いわゆる“ヒアル顔”になる

ケースもあります。

若返り治療で大切なのは、

単純にボリュームを増やすことではなく、

失われた位置に適切な量を補うこと

です。


よくある失敗③ 左右差を考慮していない

人の顔は完全に左右対称ではありません。

骨格や脂肪量、筋肉の使い方にも左右差があります。

そのため、

左右同じ量を注入しても左右対称になるとは限りません。

自然な仕上がりのためには、個々のお顔に合わせたデザインが必要です。


自然な若返りを目指す注入デザインとは?

当院では、ほうれい線を単独で診ることはありません。

診察では、

  • 頬骨の位置
  • 中顔面のボリューム
  • ゴルゴラインの有無
  • フェイスライン
  • 骨格バランス

を総合的に評価します。


リフトアップポイントへの注入

実際には、

・頬骨周囲

中顔面を支える土台を作る

・前頬部

立体感を回復する

・中顔面

下垂した印象を改善する

といった部位に注入することで、

結果的にほうれい線が目立ちにくくなることがあります。


ヒアルロン酸だけで改善できる方

以下のような方はヒアルロン酸治療との相性が良好です。

・30〜40代前半

軽度のボリュームロスが主体

・頬の位置がまだ高い

組織の下垂が少ない

・初期のほうれい線

深い溝になる前の段階


ヒアルロン酸以外の治療が向いている方

以下のような方は他の治療との併用がおすすめです。

頬のたるみが強い

組織全体が下垂している状態

糸リフト歴がある

さらなる引き上げが必要

50代以降

皮膚の余剰が増えている

このような場合は、

  • 糸リフト
  • ミッドフェイスリフト
  • フェイスリフト

などの治療を組み合わせることで、より自然な改善が期待できます。


当院のヒアルロン酸治療へのこだわり

ヒアルロン酸治療は単なる「シワ埋め」ではありません。

重要なのは、

どこに、どの製剤を、どの深さに、どれだけ注入するか

です。

当院では形成外科専門医が解剖学に基づいて診察を行い、

患者様一人ひとりのお顔立ちや加齢変化に合わせたオーダーメイドの治療をご提案しています。


まとめ

ほうれい線ヒアルロン酸で失敗しないためには、

「ほうれい線だけを見る」のではなく、

「顔全体を見る」

ことが大切です。

原因が中顔面のボリュームロスなのか、たるみなのかを正しく診断することで、より自然で美しい若返りが可能になります。

「ヒアルロン酸に興味はあるけれど不自然になるのが心配」
「できるだけ自然に若返りたい」

という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

形成外科専門医が、お顔全体のバランスを診察し、最適な治療法をご提案いたします。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

「中顔面若返り完全ガイド」第2回 ゴルゴラインが老けて見える理由とは?ヒアルロン酸だけで改善できる?

「クマだと思っていたらゴルゴラインだった」

「目の下の影が濃くなった」
「疲れている?と聞かれることが増えた」
「コンシーラーでも隠れない」

このようなお悩みで来院される患者様は少なくありません。

その原因は、いわゆる”クマ”だけではなく、“ゴルゴライン(ミッドチークライン)”かもしれません。

ゴルゴラインは中顔面の老化によって生じる代表的なエイジングサインのひとつです。

今回はゴルゴラインができる原因と、ヒアルロン酸やリフト治療による改善方法について解説します。


ゴルゴラインとは?

ゴルゴラインとは、目頭の下から頬の中央へ向かって斜めに伸びる溝のことです。

人気漫画「ゴルゴ13」の主人公の顔に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

正式には、

  • ミッドチークライン
  • ティアトラフ外側延長部

などと呼ばれることもあります。


ゴルゴラインがあると老けて見える理由

ゴルゴラインが目立つと、

  • 疲れて見える
  • やつれて見える
  • 不機嫌そうに見える
  • 実年齢より老けて見える

という印象を与えやすくなります。

実際には元気で健康な方でも、顔に影ができることで老化した印象を与えてしまうのです。


ゴルゴラインができる原因

① 中顔面のボリュームロス

若い頃は目の下から頬にかけて滑らかなカーブがあります。

しかし加齢とともに、

  • 皮下脂肪の減少
  • 骨萎縮
  • 軟部組織の菲薄化

が起こり、頬の前方への張り出しが失われます。

その結果、境界部分に影ができてゴルゴラインとして認識されます。


② 頬脂肪の下垂

中顔面の脂肪は年齢とともに下方向へ移動します。

頬の高い位置のボリュームが減少する一方で、下方に組織が集まるため、

  • ゴルゴライン
  • ほうれい線

が同時に目立つようになります。


③ 靭帯による固定

顔には皮膚や脂肪を支える靭帯があります。

この靭帯部分は動きにくく、その周囲だけが下垂すると段差が生じます。

ゴルゴラインは単なるボリューム不足ではなく、このような解剖学的構造も関与しています。


クマとの違いは?

患者様からよくいただく質問です。

・目の下のクマ

  • 下まぶた直下に存在
  • 影や色味が主体
  • 脂肪突出が関与

・ゴルゴライン

  • 頬の上部まで続く
  • 長い斜めの溝
  • 中顔面のたるみやボリュームロスが主体

両者は同時に存在することも多く、正確な診断が重要です。


ヒアルロン酸だけで改善できる?

結論から言うと、

軽症〜中等症であればヒアルロン酸治療が非常に有効です。

ヒアルロン酸によって、

  • ボリューム補填
  • 影の改善
  • 中顔面のリフトアップ効果

が期待できます。

ただし、ゴルゴラインそのものだけを埋めるのではなく、

  • 頬骨周囲
  • 前頬部
  • 中顔面

を立体的にデザインすることが重要です。


ヒアルロン酸だけでは改善しにくいケース

以下のような場合は、ヒアルロン酸単独では十分な改善が得られないことがあります。

・頬のたるみが強い

組織全体が下垂している状態です。

溝だけを埋めても根本的な解決になりません。


・皮膚の余剰が多い

50代以降では皮膚のたるみが主体になることもあります。

この場合はリフト治療が必要になります。


糸リフトやミッドフェイスリフトという選択肢

・糸リフト

頬の位置を引き上げることで、

  • ゴルゴライン
  • ほうれい線

の改善が期待できます。

ヒアルロン酸との併用も効果的です。


・ミッドフェイスリフト

中顔面の下垂した組織を本来の位置へ戻す手術です。

特に、

  • 40代後半以降
  • ゴルゴラインが深い
  • ヒアルロン酸を繰り返している

という方では高い満足度が期待できます。


当院の治療方針

当院ではゴルゴラインを単なる「線」として捉えません。

重要なのは、

なぜその溝ができているのか

を見極めることです。

患者様によって原因は異なります。

  • ボリュームロスが主体なのか
  • 下垂が主体なのか
  • 両方なのか

を診察したうえで、

  • ヒアルロン酸
  • 糸リフト
  • ミッドフェイスリフト

から最適な治療法をご提案しています。


まとめ

ゴルゴラインは中顔面老化の代表的なサインです。

原因は単純なシワではなく、

  • ボリュームロス
  • 脂肪の下垂
  • 骨萎縮
  • 靭帯構造

が複雑に関与しています。

そのため、ヒアルロン酸だけで改善できる場合もあれば、リフト治療が必要な場合もあります。

「目の下の影が気になる」
「疲れて見られることが増えた」
「ゴルゴラインを根本的に改善したい」

という方は、ぜひ一度ご相談ください。

形成外科専門医が、お顔全体のバランスを診察し、最適な治療法をご提案いたします。


次回予告
「ほうれい線ヒアルロン酸で失敗しないために|不自然にならない注入治療のポイント」では、ヒアルロン酸治療でよくある失敗例と自然な若返りを叶える注入デザインについて解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【輪郭整形】修正が必要になるケースとは

輪郭整形を検討している方の中には、
「修正手術になることはありますか?」
「やり直しはできますか?」
と不安を感じている方も多いと思います。

輪郭は顔全体の印象を大きく左右するため、
修正について正しく知っておくことはとても大切です。


結論:輪郭の修正は「珍しいこと」ではありません

結論からお伝えすると、
輪郭整形の修正は決して特別なことではありません。

ただし、
簡単に考えてよいものでもなく、
最初の治療計画がとても重要になります。


修正が必要になりやすいケース①

やりすぎてしまった場合

これまでお話ししてきたように、

  • 脂肪を取りすぎた

  • 引き上げすぎた

  • 注入を重ねすぎた

といった場合、
輪郭が不自然になり、
修正を検討することがあります。

輪郭は、
足し算・引き算のバランスが崩れると
違和感が出やすい部位です。


修正が必要になりやすいケース②

治療選択が合っていなかった場合

  • 脂肪が原因なのに糸リフトのみを行った

  • たるみが主因なのに注入を重ねた

  • 手術が必要な状態で非手術を繰り返した

このように、
原因と治療が合っていない場合
思ったような改善が得られず、
修正が必要になることがあります。


修正が必要になりやすいケース③

時間の経過による変化

輪郭は、

  • 加齢

  • 皮膚や脂肪の変化

  • 表情筋の影響

などにより、
時間とともに状態が変わります。

そのため、
「当時は問題なかったけれど、
今は気になる」という理由で
調整を希望されるケースもあります。


よくある誤解:「修正=失敗」

修正という言葉から、
「最初の治療は失敗だったのでは」
と感じる方もいます。

しかし実際には、

  • 状態の変化

  • 価値観の変化

  • 美的感覚の変化

によって、
調整が必要になることも少なくありません。

修正は、
必ずしも否定的なものではありません。


当院で大切にしている考え方

当院では、

  • 初回からやりすぎない

  • 将来の修正の可能性も考慮する

  • 無理な修正は勧めない

ことを大切にしています。

また修正が必要な場合も、

  • どこまで改善が可能か

  • どこは触らない方がよいか

を丁寧に説明したうえで、
治療方針を決めています。


まとめ

輪郭整形の修正は、

  • やりすぎ

  • 治療選択のミスマッチ

  • 時間経過

といった理由で必要になることがあります。

だからこそ、
最初の一歩を慎重に踏み出すことが、
何より大切です。


輪郭シリーズを通して

ここまで、輪郭について

  • バランスの考え方

  • 見え方の違い

  • 脂肪吸引・糸リフト・フェイスリフト

  • ヒアルロン酸

  • やりすぎと修正

についてお話ししてきました。

輪郭整形は、
一つの治療で完結するものではありません。

今の状態に合った選択をすることが、
自然で満足度の高い結果につながります。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任