「中顔面若返り完全ガイド」第4回 糸リフトでほうれい線は改善する?ヒアルロン酸との違いを形成外科専門医が解説

「ほうれい線には糸リフトが効くって本当?」

「ほうれい線が気になってきたけれど、ヒアルロン酸と糸リフトのどちらがいいの?」

「糸リフトだけでほうれい線はなくなる?」

診察でよくいただくご質問です。

結論から言うと、糸リフトはほうれい線治療に有効ですが、すべてのほうれい線に適しているわけではありません。

ほうれい線の原因によっては、ヒアルロン酸の方が効果的な場合もあります。

今回は、糸リフトとヒアルロン酸の違い、それぞれの適応について解説します。


まず知っておきたい

ほうれい線には2種類ある

実は、同じほうれい線でも原因は大きく分けて2つあります。

① ボリュームロス型

頬の脂肪や骨のボリュームが減少してできるタイプです。

特徴

  • 頬がこけて見える
  • ゴルゴラインも気になる
  • 30〜40代に多い
  • 痩せ型の方に多い

② たるみ型

頬の脂肪が下垂してできるタイプです。

特徴

  • 頬が下がっている
  • フェイスラインもぼやけている
  • マリオネットラインも目立つ
  • 40代以降に多い

糸リフトとは?

糸リフトは、特殊な医療用の糸を皮下に挿入し、下垂した組織を引き上げる治療です。

皮膚を切らずにリフトアップができるため、

  • ダウンタイムを短くしたい
  • 手術には抵抗がある
  • 自然な若返りをしたい

という方に人気があります。


糸リフトが得意なこと

頬の位置を引き上げる

加齢により下がった頬を引き上げることで、

  • ほうれい線
  • ゴルゴライン
  • マリオネットライン

の改善が期待できます。


フェイスラインを整える

糸リフトは中顔面だけでなく、

  • 口横のもたつき
  • フェイスラインのたるみ
  • 軽度の二重あご

にも効果が期待できます。


若々しい輪郭を取り戻す

若い頃は逆三角形に近い輪郭ですが、

加齢により四角い輪郭へ変化します。

糸リフトはこの輪郭変化を改善する治療でもあります。


糸リフトが苦手なこと

深い溝を埋めること

糸リフトは組織を引き上げる治療です。

そのため、

深く刻まれたほうれい線そのものを埋めることはできません。


ボリュームを増やすこと

加齢により失われた脂肪や骨のボリュームを補うことはできません。

頬がこけている方では、

糸だけでは十分な改善が得られないことがあります。


ヒアルロン酸との違い

糸リフト ヒアルロン酸
主な目的 引き上げる ボリュームを補う
適応 たるみ こけ・溝
効果実感 リフトアップ 立体感改善
ダウンタイム 数日〜1週間 軽度
治療時間 約30〜60分 約10〜20分

実は組み合わせ治療が最も効果的

近年の若返り治療では、

「糸リフトかヒアルロン酸か」

ではなく、

「糸リフト+ヒアルロン酸」

が主流になっています。


糸リフトで土台を引き上げる

まず頬を本来の位置へ戻します。

すると、

  • ほうれい線
  • ゴルゴライン

が浅くなります。


ヒアルロン酸で細かな調整をする

引き上げ後に残る溝やボリュームロスを補います。

この組み合わせによって、

より自然で若々しい仕上がりが期待できます。


こんな方は糸リフトがおすすめ

✓ ほうれい線が年々深くなっている

✓ フェイスラインも気になる

✓ マリオネットラインが出てきた

✓ 手術は避けたい

✓ できるだけダウンタイムを抑えたい


糸リフトだけでは難しいケース

以下のような場合は外科的治療が必要になることがあります。

  • 重度の中顔面下垂
  • 50〜60代以降の強いたるみ
  • 繰り返し糸リフトを受けている
  • 根本的な改善を希望している

このようなケースでは、

ミッドフェイスリフト

フェイスリフト

が適応になる場合があります。


当院の中顔面若返り治療

当院では、

  • ヒアルロン酸
  • 糸リフト
  • ミッドフェイスリフト
  • フェイスリフト

まで幅広い選択肢をご用意しています。

重要なのは、

「何をするか」ではなく、

「なぜそのほうれい線ができているのか」

を見極めることです。

患者様一人ひとりの骨格や加齢変化に合わせて、最適な治療プランをご提案しています。


まとめ

糸リフトは、頬のたるみによって生じたほうれい線に非常に有効な治療です。

一方で、

  • ボリュームロスが主体なのか
  • たるみが主体なのか

によって最適な治療法は異なります。

そのため、

「ほうれい線があるから糸リフト」

ではなく、

「原因に合わせた治療選択」

が大切です。

ほうれい線やゴルゴラインでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

形成外科専門医が、お顔全体のバランスを診察し、自然で美しい若返りをご提案いたします。


次回予告

第5回

「ミッドフェイスリフトとは?ヒアルロン酸や糸リフトでは改善できない中顔面たるみへの根本治療」

切らない治療との違い、適応となる患者様、期待できる効果について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任