「ほうれい線=シワ」ではありません
「最近ほうれい線が深くなってきた」
「疲れて見られるようになった」
「マスクを外した時に老けた気がする」
そんなお悩みでご来院される患者様は少なくありません。
しかし、実はほうれい線は単なるシワではありません。
ほうれい線は、鼻の横から口元にかけてできる溝ですが、その原因の多くは中顔面(目の下から口元までのエリア)のボリューム低下やたるみにあります。
つまり、ほうれい線そのものを治療するだけでは根本的な改善にならないケースが多いのです。
中顔面とはどこ?
中顔面とは、
- 目の下
- 頬
- 鼻の横
- ほうれい線周囲
を含むエリアを指します。
若い頃は頬に十分なボリュームがあり、頬骨の位置も高いため、顔全体が立体的に見えます。
ところが加齢とともに、この中顔面にさまざまな変化が起こります。
ほうれい線が深くなる3つの原因
① 頬の脂肪が下垂する
年齢とともに頬の脂肪を支える靭帯がゆるみ、脂肪が下方向へ移動します。
すると頬の高い位置のボリュームが減り、余った組織がほうれい線の上に覆いかぶさるようになります。
その結果、ほうれい線が深く見えるようになります。
② 骨のボリュームが減少する
実は顔の骨も加齢によって変化します。
特に頬骨周囲や上顎骨は少しずつ萎縮し、顔の土台が小さくなります。
土台が減ることで皮膚や脂肪を支えられなくなり、たるみが目立ちやすくなります。
③ 皮膚のハリが低下する
コラーゲンやエラスチンの減少によって皮膚の弾力が低下します。
すると重力に逆らえなくなり、たるみが進行します。
ゴルゴラインも中顔面老化のサイン
ほうれい線と同時に気になりやすいのがゴルゴラインです。
ゴルゴラインとは、目頭の下から頬に向かって斜めに走る溝のことです。
- 疲れて見える
- 不機嫌そうに見える
- 実年齢より老けて見える
といった印象につながります。
ゴルゴラインも、中顔面のボリューム低下や頬の下垂が主な原因です。
ほうれい線だけにヒアルロン酸を入れるとどうなる?
ほうれい線のみにヒアルロン酸を注入すると、一時的に溝は浅くなります。
しかし原因が中顔面の下垂である場合、
- 不自然に膨らむ
- 重たく見える
- 笑った時に違和感が出る
といったこともあります。
そのため当院では、ほうれい線だけでなく顔全体のバランスを評価した上で治療をご提案しています。
当院で行う中顔面治療
患者様のお悩みやたるみの程度に応じて、
・ヒアルロン酸注入
中顔面のボリュームを補い、自然な立体感を作ります。
・糸リフト
下垂した頬を引き上げ、ほうれい線やフェイスラインを改善します。
・ミッドフェイスリフト
下垂した組織を本来の位置へ戻す外科的治療です。
根本的な改善を希望される方に適しています。
まとめ
ほうれい線は単なるシワではなく、中顔面の老化によって生じることが多い症状です。
そのため、
「ほうれい線を埋める」
だけではなく、
「なぜほうれい線ができたのか」
を考えることが大切です。
ほうれい線やゴルゴラインでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
形成外科専門医が、お顔全体のバランスを診察し、最適な治療法をご提案いたします。
次回予告
「ゴルゴラインが老けて見える理由とは?ヒアルロン酸だけで改善できる?」では、ゴルゴラインの原因と治療法について詳しく解説します。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
