「ヒアルロン酸を入れすぎた感じになりたくない」
「顔がパンパンになるのが怖い」
「いかにも美容医療っぽく見えるのは避けたい」
最近はこのようなご相談も非常に増えています。
実際、ヒアルロン酸治療は非常に優れた施術ですが、
入れ方や量によっては、不自然な印象につながることがあります。
一方で、
適切な診断とデザインで行えば、
“なんとなく若々しく見える”
“疲れて見えにくくなる”
という自然な変化を目指すことも可能です。
今回は、
いわゆる“ヒアルロン酸顔”にならないために大切なポイントについて解説します。
“ヒアルロン酸顔”とは?
一般的に、
- 顔が膨らんで見える
- 不自然に丸い
- 表情が重たく見える
- 笑った時に違和感がある
- 凹凸がなく、のっぺり見える
といった状態を、
俗に「ヒアルロン酸顔」と表現されることがあります。
これは、
必要以上にヒアルロン酸を追加した場合や、
適切でない部位へ注入した場合に起こることがあります。
なぜ不自然になるの?
① “線だけ”を埋め続けてしまう
ほうれい線が気になると、
つい「線そのもの」に注目しがちです。
しかし実際には、
ほうれい線は
- 頬の下垂
- 中顔面のボリュームロス
- 骨格性の凹み
など、複数の要素で目立っています。
原因を改善せず、
線だけを何度も埋め続けると、
横方向へ膨らみ、不自然な印象になることがあります。
② たるみが強いケースに大量注入する
皮膚や脂肪のたるみが主体の場合、
ヒアルロン酸で持ち上げようとしても限界があります。
無理に量を増やすことで、
- 重たさ
- 顔の膨張感
- もたつき感
につながることがあります。
このようなケースでは、
糸リフトやフェイスリフトなど、
“引き上げる治療”が適している場合もあります。
③ 顔全体のバランスを見ていない
ヒアルロン酸治療は、
“どこへ入れるか”が非常に重要です。
例えば、
頬の支えが不足しているのに、
ほうれい線だけへ注入すると、
かえって不自然になることがあります。
自然な仕上がりのためには、
- 中顔面
- 鼻翼基部
- 頬骨周囲
- フェイスライン
など、顔全体の構造を見ながらデザインすることが重要です。
自然なヒアルロン酸治療で大切なこと
“変えすぎない”こと
最近は、
「整形感が少ない自然な変化」
を希望される方が増えています。
そのため当院では、
単純にボリュームを増やすのではなく、
- 疲れて見えにくくする
- 影感を和らげる
- 顔全体のバランスを整える
という視点を大切にしています。
ヒアルロン酸だけが正解ではないことも
ほうれい線の原因によっては、
ヒアルロン酸以外の治療が適している場合もあります。
例えば、
- ボリュームロス → 脂肪注入
- 骨格性陥凹 → 鼻翼基部プロテーゼ
- 深い固定性の溝 → MegaDerm
- たるみ → リフト治療
などです。
「ヒアルロン酸を増やす」ではなく、
“原因に合った治療を選ぶ”ことが、
自然な仕上がりにつながります。
まとめ
ヒアルロン酸治療で大切なのは、
単純に「線を消すこと」ではありません。
顔全体の構造やバランスを見ながら、
必要な部位へ、適切な量を注入することで、
自然な若返りを目指すことができます。
逆に、
原因を無視して注入を繰り返すと、
不自然な印象につながることがあります。
“入れること”よりも、
“なぜ目立っているのかを診断すること”。
それが、自然なほうれい線治療への第一歩です。
次回は、
「脂肪注入によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。
記事監修
広島プルミエクリニック 副院長 延美緒
形成外科専門医
所属学会・専門医・認定医
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- ジュビダームビスタ 施注認定医
- ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
| 2011年 | 岡山大学医学部 医学科卒業 様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く |
|---|---|
| 2011年 | 国立病院機構 岩国医療センターにて研修 医学博士取得 |
| 2013年 | 同 岩国医療センター 医員 研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる |
| 2014年 | 岡山大学附属病院 形成外科 再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う |
| 2016年 | 岩国医療センター 形成外科 眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む |
| 2018年 | 日本形成外科学会 専門医 取得 |
| 2019年 | 日本美容皮膚科学会 会員 |
| 2019年 | 県内美容皮膚科 勤務 美容皮膚科の診療に積極的に取り組む |
| 2020年 | 広島プルミエクリニック 入職 形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ |
| 2024年 | 広島プルミエクリニック 副院長就任 |
