【ほうれい線治療】④“ヒアルロン酸顔”にならないために大切なこと|自然なほうれい線治療とは?

「ヒアルロン酸を入れすぎた感じになりたくない」
「顔がパンパンになるのが怖い」
「いかにも美容医療っぽく見えるのは避けたい」

最近はこのようなご相談も非常に増えています。

実際、ヒアルロン酸治療は非常に優れた施術ですが、
入れ方や量によっては、不自然な印象につながることがあります。

一方で、
適切な診断とデザインで行えば、
“なんとなく若々しく見える”
“疲れて見えにくくなる”
という自然な変化を目指すことも可能です。

今回は、
いわゆる“ヒアルロン酸顔”にならないために大切なポイントについて解説します。


“ヒアルロン酸顔”とは?

一般的に、

  • 顔が膨らんで見える
  • 不自然に丸い
  • 表情が重たく見える
  • 笑った時に違和感がある
  • 凹凸がなく、のっぺり見える

といった状態を、
俗に「ヒアルロン酸顔」と表現されることがあります。

これは、
必要以上にヒアルロン酸を追加した場合や、
適切でない部位へ注入した場合に起こることがあります。


なぜ不自然になるの?

① “線だけ”を埋め続けてしまう

ほうれい線が気になると、
つい「線そのもの」に注目しがちです。

しかし実際には、
ほうれい線は

  • 頬の下垂
  • 中顔面のボリュームロス
  • 骨格性の凹み

など、複数の要素で目立っています。

原因を改善せず、
線だけを何度も埋め続けると、
横方向へ膨らみ、不自然な印象になることがあります。


② たるみが強いケースに大量注入する

皮膚や脂肪のたるみが主体の場合、
ヒアルロン酸で持ち上げようとしても限界があります。

無理に量を増やすことで、

  • 重たさ
  • 顔の膨張感
  • もたつき感

につながることがあります。

このようなケースでは、
糸リフトやフェイスリフトなど、
“引き上げる治療”が適している場合もあります。


③ 顔全体のバランスを見ていない

ヒアルロン酸治療は、
“どこへ入れるか”が非常に重要です。

例えば、
頬の支えが不足しているのに、
ほうれい線だけへ注入すると、
かえって不自然になることがあります。

自然な仕上がりのためには、

  • 中顔面
  • 鼻翼基部
  • 頬骨周囲
  • フェイスライン

など、顔全体の構造を見ながらデザインすることが重要です。


自然なヒアルロン酸治療で大切なこと

“変えすぎない”こと

最近は、
「整形感が少ない自然な変化」
を希望される方が増えています。

そのため当院では、
単純にボリュームを増やすのではなく、

  • 疲れて見えにくくする
  • 影感を和らげる
  • 顔全体のバランスを整える

という視点を大切にしています。


ヒアルロン酸だけが正解ではないことも

ほうれい線の原因によっては、
ヒアルロン酸以外の治療が適している場合もあります。

例えば、

  • ボリュームロス → 脂肪注入
  • 骨格性陥凹 → 鼻翼基部プロテーゼ
  • 深い固定性の溝 → MegaDerm
  • たるみ → リフト治療

などです。

「ヒアルロン酸を増やす」ではなく、
“原因に合った治療を選ぶ”ことが、
自然な仕上がりにつながります。


まとめ

ヒアルロン酸治療で大切なのは、
単純に「線を消すこと」ではありません。

顔全体の構造やバランスを見ながら、
必要な部位へ、適切な量を注入することで、
自然な若返りを目指すことができます。

逆に、
原因を無視して注入を繰り返すと、
不自然な印象につながることがあります。

“入れること”よりも、
“なぜ目立っているのかを診断すること”。

それが、自然なほうれい線治療への第一歩です。

次回は、
「脂肪注入によるほうれい線治療」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】③ヒアルロン酸で改善しやすいほうれい線・改善が難しいほうれい線とは?

「ヒアルロン酸を入れれば、ほうれい線は消えますか?」

カウンセリングでも非常に多いご相談です。

ヒアルロン酸は、ほうれい線治療として非常に人気のある施術ですが、
実は“向いているほうれい線”と、“改善に限界があるほうれい線”があります。

そのため、
「とりあえず注入する」のではなく、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることが重要です。

今回は、
ヒアルロン酸で改善しやすいケースと、
他の治療も検討したほうがよいケースについて解説します。


ヒアルロン酸で改善しやすいほうれい線とは?

① ボリュームロスが主体のケース

年齢とともに頬の脂肪や骨の支持力が減少すると、
中顔面のボリュームが減り、ほうれい線が目立ちやすくなります。

このようなケースでは、
失われたボリュームを補うことで、
自然に溝感を改善できることがあります。

特に、

  • 頬が痩せてきた
  • こけ感がある
  • 疲れて見える

という方では、ヒアルロン酸治療と相性が良い場合があります。


② 比較的浅いほうれい線

深く固定された溝ではなく、
軽度〜中等度のほうれい線では、
ヒアルロン酸による改善を得やすい傾向があります。

特に、
「メイクすると線が目立つ」
「影っぽく見える」
という段階では、比較的適応になりやすいことがあります。


③ 若い世代の軽度のほうれい線

20〜30代でも、
骨格や脂肪量の影響でほうれい線が気になる方は少なくありません。

この場合、
たるみというより“構造的な凹み”が主体であることも多く、
適切な量のヒアルロン酸で自然な変化を出しやすいケースがあります。


ヒアルロン酸だけでは改善が難しいケースとは?

① 皮膚のたるみが強いケース

ほうれい線の上に、
たるんだ脂肪や皮膚が乗っている場合、
ヒアルロン酸を追加しても根本改善になりにくいことがあります。

無理に注入量を増やすと、

  • 重たい印象
  • 膨らみ感
  • 不自然な丸み

につながることもあります。

このような場合には、
リフト治療を組み合わせたほうが適していることもあります。


② 深く固定された溝

長年刻まれた深いほうれい線では、
単純な注入だけでは改善に限界がある場合があります。

特に、
笑っていない時でも深く線が固定されているケースでは、

  • 脂肪注入
  • MegaDerm
  • 鼻翼基部プロテーゼ

など、構造的な治療を検討することもあります。


③ 鼻翼基部の陥凹が強いケース

小鼻の付け根が凹んでいるタイプでは、
骨格性要素が強く関与していることがあります。

このタイプでは、
ヒアルロン酸のみでは改善が限定的になることもあり、
いわゆる「貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)」が適応になることもあります。


“入れれば入れるほど良い”わけではありません

ヒアルロン酸治療で大切なのは、
単純に量を増やすことではありません。

過量注入は、

  • 横に広がる
  • 表情が重たく見える
  • 不自然な膨らみ
  • “ヒアルロン酸顔”

につながることがあります。

自然な若返りのためには、
「必要な場所へ、必要な量を」
という考え方が重要です。


まとめ

ヒアルロン酸は、ほうれい線治療として非常に有効な選択肢ですが、
すべてのほうれい線に適しているわけではありません。

  • ボリュームロス主体なのか
  • たるみ主体なのか
  • 骨格性の凹みなのか

によって、適切な治療は変わります。

だからこそ、
“どの治療をするか”よりも、
“なぜほうれい線が目立っているのか”を見極めることが大切なのです。

次回は、
「ヒアルロン酸顔にならないために大切なこと」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】②ヒアルロン酸によるほうれい線治療とは?自然な若返りを目指す治療

「ほうれい線が気になる」
そう感じた時、まず候補に挙がることが多いのがヒアルロン酸治療です。

メスを使わず、比較的短時間で治療できることから、
美容医療が初めての方にも選ばれやすい施術のひとつです。

しかし実際には、
“ただほうれい線に注入するだけ”
ではないことをご存じでしょうか?

自然な仕上がりを目指すためには、
「どこに・どの層へ・どのくらい入れるか」が非常に重要になります。


ヒアルロン酸によるほうれい線治療とは?

ヒアルロン酸とは、もともと体内にも存在する成分で、
皮膚や関節などの水分保持に関わっています。

美容医療では、このヒアルロン酸製剤を注入することで、

  • 凹み
  • ボリュームロス
  • 影感

などを改善し、若々しい印象へ導く治療を行います。

ほうれい線治療では、
溝を浅くすることで、
“疲れて見える印象”や“老け見え”の改善を目指します。


実は「ほうれい線に直接入れるだけ」ではありません

以前は、ほうれい線のラインに沿って直接ヒアルロン酸を注入する方法が主流でした。

しかし近年では、
中顔面(頬)の支持力低下が原因となっているケースも多いことから、
頬や鼻翼基部などを含めた立体的な評価が重要視されています。

例えば、

  • 頬のボリューム減少
  • 中顔面の下垂
  • 鼻翼基部の陥凹

がある場合には、
その部分を補うことで、結果的にほうれい線が自然に浅く見えることもあります。

つまり、
「線だけを見る」のではなく、
顔全体の構造を見ながら治療を行うことが重要なのです。


ヒアルロン酸治療のメリット

① ダウンタイムが比較的少ない

施術直後から日常生活に戻りやすく、
比較的受けやすい治療です。

② 即時的な変化を実感しやすい

注入後すぐに変化を確認しやすいため、
効果を実感しやすい特徴があります。

③ 微調整しやすい

患者様のお顔立ちやご希望に合わせて、
細かなデザイン調整が可能です。


注意したいポイント

ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
入れ方によっては不自然さにつながることがあります。

例えば、

  • 入れすぎによる膨らみ感
  • 横に広がった印象
  • 笑った時の違和感
  • “ヒアルロン酸顔”のような不自然さ

などです。

特に、たるみが強いケースでは、
単純にヒアルロン酸を追加していくと、
かえって重たく見えてしまうこともあります。

そのため、
“たくさん入れる”ことではなく、
必要な場所へ適切な量を入れることが大切です。


ヒアルロン酸だけでは改善しにくいケースも

以下のような場合には、
ヒアルロン酸単独では改善に限界があることがあります。

  • 皮膚のたるみが強い
  • 骨格性の陥凹が強い
  • 深い固定性の溝
  • 中顔面の下垂が強い

このようなケースでは、

  • 脂肪注入
  • MegaDerm
  • 鼻翼基部プロテーゼ
  • リフト手術

などを組み合わせることもあります。


まとめ

ヒアルロン酸によるほうれい線治療は、
比較的受けやすく、自然な若返りを目指しやすい治療です。

ただし、
“線だけを埋めればよい”
というわけではありません。

自然な仕上がりのためには、
顔全体の構造や原因を見極めた上で、
適切な部位へ注入することが重要です。

次回は、
「ヒアルロン酸で改善しやすい人・改善しにくい人」
について詳しく解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任