【眼瞼下垂シリーズ④】二重手術で眼瞼下垂は治るのか?

― “幅”と“開き”は別の問題です ―

「二重幅を広げれば、目は大きく見えますか?」
「埋没法でぱっちりにしたいです」

カウンセリングでよくいただくご相談です。

しかしここで大切なのは、
“二重の幅”と“まぶたの開き”は別の問題であるということです。


二重手術とは何をしているのか

二重手術(埋没法・切開法)は、
主に二重のラインを形成する治療です。

まぶたの皮膚と内部の組織を固定し、
折れ目を作ります。

その結果、

  • 目がはっきり見える

  • メイクがしやすくなる

  • 印象が変わる

といった効果が得られます。

しかしこれは、
“開瞼機能を直接改善する手術”ではありません。


なぜ“ぱっちり”して見えるのか

二重幅が広がると、
黒目の上に影ができにくくなります。

そのため、
実際の開きが大きく変わっていなくても
「目が開いたように見える」ことがあります。

また、睫毛の生え際や黒目にまぶたの皮膚が被っている方は、二重をつくり被さりを改善することで「目が開いたように見える」こともあります。

これは視覚的な効果です。

見た目としては満足度が高いことも多いですが、
機能的な改善とは別の話です。


下垂がある場合

本当に眼瞼下垂がある場合、

  • まぶたが重い

  • 夕方に疲れる

  • 額に力が入る

といった症状が続きます。

この場合、
二重幅を広げるだけでは根本的な解決にならないことがあります。

むしろ、

  • 二重が不安定になる

  • 幅が安定しない

  • 左右差が目立つ

といった問題が生じることもあります。


二重再手術と下垂の関係

「何度も二重をやり直している」
「幅が安定しない」

その背景に、
軽度の眼瞼下垂が隠れている場合もあります。

開きの問題を解決しないまま
ラインだけを調整すると、
結果が安定しにくくなります。


大切なのは順番

目元の治療では、

  1. 開きに問題があるか

  2. たるみはあるか

  3. 二重の形はどうか

この順番で考えることが重要です。

“幅をどうするか”は、
その後の話です。


目的を整理する

  • とにかく印象を変えたい

  • 重さを改善したい

  • 左右差を整えたい

目的が違えば、
選択する治療も変わります。

二重手術が適している方もいれば、
眼瞼下垂手術が必要な方もいます。

当院では、
構造と目的の両方を確認したうえで治療方針をご提案しています。

次回は、
「眼瞼下垂で顔はどのように変わるのか?」
印象の変化について解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任