乳頭縮小・乳輪縮小シリーズ⑧乳輪縮小のダウンタイムは?腫れ・痛み・完成までの経過を形成外科専門医が解説

乳輪縮小を受けたいけれど、ダウンタイムが心配…

乳輪縮小術をご検討中の患者様からよくいただくご質問が、

  • どのくらい腫れますか?
  • 痛みは強いですか?
  • 仕事は何日休めばいいですか?
  • 傷跡はいつ落ち着きますか?
  • いつ完成しますか?

といったダウンタイムに関するものです。

乳輪縮小術は比較的日常生活への影響が少ない手術ですが、切開を伴うため一定期間の回復期間が必要です。

今回は乳輪縮小術後の経過について詳しく解説します。


乳輪縮小術のダウンタイムはどれくらい?

個人差はありますが、一般的な目安は

  • 強い腫れ:数日〜1週間程度
  • 軽度の腫れ:2〜4週間程度
  • 傷の赤み:3〜6か月程度
  • 傷の成熟:6か月〜1年程度

です。

術後すぐに完成するわけではなく、腫れや赤みが徐々に落ち着きながら自然な状態へなじんでいきます。


手術当日

手術直後は局所麻酔の影響もあり、大きな痛みを感じることは多くありません。

帰宅後に麻酔が切れると、

  • ヒリヒリする感じ
  • 突っ張る感じ
  • 軽い痛み

を感じることがあります。

ただし、乳輪縮小術は比較的痛みの少ない手術であり、多くの方は処方された痛み止めで十分コントロールできます。


術後1〜3日

ダウンタイムのピークです。

この時期には、

  • 腫れ
  • むくみ
  • 軽度の内出血
  • 圧痛

がみられることがあります。

乳輪周囲は血流が豊富なため、一時的に赤みが強く見えることもあります。


術後1週間

腫れのピークは過ぎていることがほとんどです。

ただし、

「まだ大きく見える」
「思ったより腫れている気がする」

と感じる方も少なくありません。

これは術後のむくみが残っているためであり、多くは正常な経過です。

抜糸が必要な術式では、この時期に抜糸を行います。


術後2〜4週間

日常生活での不便さはかなり軽減してきます。

  • 腫れが落ち着く
  • 乳輪の形が見えてくる
  • 下着との擦れが気になりにくくなる

などの変化がみられます。

ただし、見た目が落ち着いてきても内部では傷の治癒が続いています。


術後1か月

多くの患者様が

「かなり自然になってきた」

と感じる時期です。

ただし、

  • 傷の赤み
  • 軽い硬さ
  • わずかな左右差

などが残っていることがあります。

まだ完成ではありません。


術後3か月

乳輪の形が安定してくる時期です。

傷跡の赤みも徐々に改善し、

  • 乳輪の輪郭
  • 左右差
  • 全体のバランス

が確認しやすくなります。


術後6か月〜1年

完成の目安です。

傷の成熟が進み、

  • 赤みが改善
  • 傷が柔らかくなる
  • 境界がなじむ

ことで自然な仕上がりに近づきます。


痛みはどれくらいありますか?

患者様が想像されるほど強い痛みはないことがほとんどです。

実際には、

「思ったより楽だった」
「痛み止めを数回飲んだだけだった」

という方も少なくありません。

ただし、

  • 胸を圧迫したとき
  • 横向きで寝たとき
  • 下着が擦れたとき

には違和感を感じることがあります。


内出血は出ますか?

内出血が出る場合があります。

個人差はありますが、多くは2〜3週間程度で自然に改善します。

メイクで隠す部位ではないため不安になる方もいらっしゃいますが、時間とともに吸収されていきます。


傷跡はどれくらいで落ち着く?

乳輪縮小術で最も多いご質問です。

傷は乳輪と皮膚の境界部分に位置することが多く、比較的目立ちにくい部位です。

しかし術後には、

  • 赤み
  • 硬さ
  • 色調変化

が生じます。

これらは数か月かけて徐々に改善していきます。

傷跡については次回の記事で詳しく解説します。


シャワーや入浴はいつから?

術式によって異なりますが、

  • シャワー:比較的早期から可能
  • 湯船:創部が安定してから

となることが一般的です。

詳しくは術後の説明に従ってください。


仕事はいつから復帰できますか?

デスクワークであれば翌日から可能なことがほとんどです。

ただし、

  • 重い荷物を持つ仕事
  • 胸部を使う仕事
  • 肉体労働

の場合は無理をしないことが大切です。


運動はいつからできますか?

軽い散歩程度は早期から可能です。

一方で、

  • ランニング
  • 筋力トレーニング
  • 胸筋トレーニング
  • 激しいスポーツ

は一定期間控えていただきます。

特に術後早期の胸部への強い刺激は創部に負担がかかるため注意が必要です。


ダウンタイム中に気をつけること

術後の経過を良好にするためには、

  • 創部を清潔に保つ
  • 強い摩擦を避ける
  • 指示された処置を継続する
  • 無理な運動を控える

ことが大切です。

自己判断でケアを中断せず、気になる症状があれば早めに相談しましょう。


よくあるご質問

Q. 術後すぐに小さくなりますか?

腫れがあるため、最終的な大きさは数か月かけて落ち着いていきます。


Q. 仕事は休まないといけませんか?

デスクワークであれば翌日から復帰できることが多いです。


Q. 痛みは強いですか?

多くの場合、処方された鎮痛薬で十分コントロール可能です。


Q. 完成はいつですか?

一般的には6か月〜1年程度で傷が成熟し、完成に近づきます。


まとめ

乳輪縮小術は比較的ダウンタイムの少ない手術ですが、腫れや赤み、傷の成熟には一定の期間が必要です。

術後の経過を正しく理解し、余裕をもったスケジュールで治療を受けることが満足度の高い結果につながります。

乳輪の大きさでお悩みの方は、ダウンタイムについてもしっかり理解したうえで治療を検討してみてください。

次回予告

「乳輪縮小の傷跡は目立つ?傷の経過・赤み・きれいに治すポイントを形成外科専門医が解説」

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任