「中顔面若返り完全ガイド」第2回 ゴルゴラインが老けて見える理由とは?ヒアルロン酸だけで改善できる?

「クマだと思っていたらゴルゴラインだった」

「目の下の影が濃くなった」
「疲れている?と聞かれることが増えた」
「コンシーラーでも隠れない」

このようなお悩みで来院される患者様は少なくありません。

その原因は、いわゆる”クマ”だけではなく、“ゴルゴライン(ミッドチークライン)”かもしれません。

ゴルゴラインは中顔面の老化によって生じる代表的なエイジングサインのひとつです。

今回はゴルゴラインができる原因と、ヒアルロン酸やリフト治療による改善方法について解説します。


ゴルゴラインとは?

ゴルゴラインとは、目頭の下から頬の中央へ向かって斜めに伸びる溝のことです。

人気漫画「ゴルゴ13」の主人公の顔に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

正式には、

  • ミッドチークライン
  • ティアトラフ外側延長部

などと呼ばれることもあります。


ゴルゴラインがあると老けて見える理由

ゴルゴラインが目立つと、

  • 疲れて見える
  • やつれて見える
  • 不機嫌そうに見える
  • 実年齢より老けて見える

という印象を与えやすくなります。

実際には元気で健康な方でも、顔に影ができることで老化した印象を与えてしまうのです。


ゴルゴラインができる原因

① 中顔面のボリュームロス

若い頃は目の下から頬にかけて滑らかなカーブがあります。

しかし加齢とともに、

  • 皮下脂肪の減少
  • 骨萎縮
  • 軟部組織の菲薄化

が起こり、頬の前方への張り出しが失われます。

その結果、境界部分に影ができてゴルゴラインとして認識されます。


② 頬脂肪の下垂

中顔面の脂肪は年齢とともに下方向へ移動します。

頬の高い位置のボリュームが減少する一方で、下方に組織が集まるため、

  • ゴルゴライン
  • ほうれい線

が同時に目立つようになります。


③ 靭帯による固定

顔には皮膚や脂肪を支える靭帯があります。

この靭帯部分は動きにくく、その周囲だけが下垂すると段差が生じます。

ゴルゴラインは単なるボリューム不足ではなく、このような解剖学的構造も関与しています。


クマとの違いは?

患者様からよくいただく質問です。

・目の下のクマ

  • 下まぶた直下に存在
  • 影や色味が主体
  • 脂肪突出が関与

・ゴルゴライン

  • 頬の上部まで続く
  • 長い斜めの溝
  • 中顔面のたるみやボリュームロスが主体

両者は同時に存在することも多く、正確な診断が重要です。


ヒアルロン酸だけで改善できる?

結論から言うと、

軽症〜中等症であればヒアルロン酸治療が非常に有効です。

ヒアルロン酸によって、

  • ボリューム補填
  • 影の改善
  • 中顔面のリフトアップ効果

が期待できます。

ただし、ゴルゴラインそのものだけを埋めるのではなく、

  • 頬骨周囲
  • 前頬部
  • 中顔面

を立体的にデザインすることが重要です。


ヒアルロン酸だけでは改善しにくいケース

以下のような場合は、ヒアルロン酸単独では十分な改善が得られないことがあります。

・頬のたるみが強い

組織全体が下垂している状態です。

溝だけを埋めても根本的な解決になりません。


・皮膚の余剰が多い

50代以降では皮膚のたるみが主体になることもあります。

この場合はリフト治療が必要になります。


糸リフトやミッドフェイスリフトという選択肢

・糸リフト

頬の位置を引き上げることで、

  • ゴルゴライン
  • ほうれい線

の改善が期待できます。

ヒアルロン酸との併用も効果的です。


・ミッドフェイスリフト

中顔面の下垂した組織を本来の位置へ戻す手術です。

特に、

  • 40代後半以降
  • ゴルゴラインが深い
  • ヒアルロン酸を繰り返している

という方では高い満足度が期待できます。


当院の治療方針

当院ではゴルゴラインを単なる「線」として捉えません。

重要なのは、

なぜその溝ができているのか

を見極めることです。

患者様によって原因は異なります。

  • ボリュームロスが主体なのか
  • 下垂が主体なのか
  • 両方なのか

を診察したうえで、

  • ヒアルロン酸
  • 糸リフト
  • ミッドフェイスリフト

から最適な治療法をご提案しています。


まとめ

ゴルゴラインは中顔面老化の代表的なサインです。

原因は単純なシワではなく、

  • ボリュームロス
  • 脂肪の下垂
  • 骨萎縮
  • 靭帯構造

が複雑に関与しています。

そのため、ヒアルロン酸だけで改善できる場合もあれば、リフト治療が必要な場合もあります。

「目の下の影が気になる」
「疲れて見られることが増えた」
「ゴルゴラインを根本的に改善したい」

という方は、ぜひ一度ご相談ください。

形成外科専門医が、お顔全体のバランスを診察し、最適な治療法をご提案いたします。


次回予告
「ほうれい線ヒアルロン酸で失敗しないために|不自然にならない注入治療のポイント」では、ヒアルロン酸治療でよくある失敗例と自然な若返りを叶える注入デザインについて解説します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】⑪自分に合うほうれい線治療を選ぶには?|後悔しないために大切な考え方

「ヒアルロン酸がいいの?」
「脂肪注入のほうが長持ち?」
「結局、自分には何が合っているの?」

ほうれい線治療には、

  • ヒアルロン酸
  • 脂肪注入
  • MegaDerm
  • 鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)
  • リフト治療

など、さまざまな選択肢があります。

そのため、
「どの治療が人気か」
「SNSでよく見るから」
だけで選んでしまうと、
思っていた仕上がりと違うと感じることもあります。

ほうれい線治療で大切なのは、
“流行っている治療”
ではなく、
“自分の原因に合った治療”
を選ぶことです。

今回は、
後悔しないための治療選びについて解説します。


まず大切なのは「原因を知ること」

ほうれい線といっても、
原因は人によって大きく異なります。


① ボリュームロス型

  • 頬がこけてきた
  • やつれて見える
  • 中顔面が痩せた

このタイプでは、
ヒアルロン酸や脂肪注入など、
“ボリューム補充”が適していることがあります。


② 骨格性陥凹型

  • 若い頃からほうれい線がある
  • 小鼻横が凹んでいる
  • 中顔面が平坦

このタイプでは、
鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)など、
構造的治療が適していることがあります。


③ たるみ型

  • フェイスラインも下がってきた
  • マリオネットラインも気になる
  • 頬が下垂している

このタイプでは、
リフト治療を組み合わせたほうが、
自然な改善につながることがあります。


④ 深い固定性の溝型

  • 線が深く刻まれている
  • 笑っていなくても目立つ
  • 長年気になっている

このタイプでは、
MegaDerm のような、
構造支持を目的とした治療が適していることがあります。


“ダウンタイム”も大切な判断基準

治療を選ぶ際には、
効果だけでなく、
ダウンタイムも重要です。


比較的受けやすい治療

  • ヒアルロン酸

比較的ダウンタイムが少なく、
初めての方にも選ばれやすい治療です。


手術寄りの治療

  • 脂肪注入
  • MegaDerm
  • 貴族手術
  • フェイスリフト

これらは、
より構造的改善を目指せる一方で、
腫れや内出血などのダウンタイムも伴います。

そのため、
ライフスタイルやご予定も含めて、
治療選択を考えることが大切です。


“自然さ”を重視するなら大切なこと

最近は、
「いかにも美容医療」
ではなく、

  • 自然に若く見える
  • 疲れて見えにくい
  • バレにくい変化

を希望される方が増えています。

そのため当院では、
単純に“線を消す”のではなく、

  • 顔全体のバランス
  • 中顔面の立体感
  • 表情との調和

を重視したデザインを行っています。


“一番人気の治療”が正解とは限りません

SNSでは、
「この治療が流行っている」
という情報を目にすることも多いと思います。

しかし実際には、
同じほうれい線でも、
原因が違えば適した治療も変わります。

例えば、
ヒアルロン酸で十分な方もいれば、
構造的治療が必要な方もいます。

つまり、
“人気の治療”
ではなく、
“自分に合った治療”
を選ぶことが大切なのです。


まとめ

ほうれい線治療には、
さまざまな選択肢があります。

だからこそ重要なのは、
「何をするか」
よりも、
「なぜほうれい線が目立っているのか」
を見極めることです。

  • ボリュームロス
  • 骨格性陥凹
  • たるみ
  • 深い固定性の溝

原因によって、
適した治療は変わります。

当院では、
患者様お一人おひとりのお顔立ちやご希望に合わせ、
自然なバランスを重視した治療をご提案しています。

気になる方は、お気軽にご相談ください。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任

【ほうれい線治療】⑩ほうれい線治療は“1つだけ”では解決しない?|複合治療という考え方

「ヒアルロン酸を入れても、なんとなく物足りない」
「たるみもある気がする」
「治療してもまた気になってくる」

ほうれい線治療では、
このようなお悩みを持たれる方も少なくありません。

実は、
ほうれい線は“1つの原因”だけで目立っているわけではないことが多いのです。

  • 骨格
  • ボリュームロス
  • 脂肪の下垂
  • 皮膚のたるみ

これらが複数重なって、
ほうれい線として現れているケースも少なくありません。

そのため、
近年では「1つの治療だけ」ではなく、
原因に合わせて組み合わせる“複合治療”という考え方が重要視されています。


なぜ“1つの治療だけ”では限界があるの?

例えば、
ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
たるみが強い場合には、
“線を埋めるだけ”
では改善に限界があります。

逆に、
リフト治療だけでは、
骨格性の凹みやボリューム不足が残ることもあります。

つまり、
どんなに良い治療でも、
“原因とズレている”と十分な改善につながりにくいのです。


よくある複合パターン

① ヒアルロン酸+中顔面治療

ほうれい線だけでなく、
頬のボリュームロスがある場合には、
中顔面の支持を補うことで、
自然にほうれい線改善につながることがあります。

単純に線だけを埋めるより、
顔全体の立体感を整えやすいケースがあります。


② 脂肪注入+ほうれい線治療

頬コケや痩せ感を伴う場合には、
脂肪注入で面としてボリュームを整えることで、
自然な若返りにつながることがあります。

特に、
「疲れて見える」
「やつれて見える」
という方では、
単純な線治療だけでは不十分なことがあります。


MegaDerm+ヒアルロン酸

深い固定性の溝では、
人工真皮で構造支持を補いながら、
細かな調整をヒアルロン酸で行うことがあります。

“土台”と“表面”
それぞれにアプローチする考え方です。


④ 貴族手術+注入治療

鼻翼基部陥凹が強いケースでは、
貴族手術で構造的改善を行い、
必要に応じてヒアルロン酸や脂肪注入を併用することがあります。

骨格・ボリューム両方を整えることで、
より自然な改善につながる場合があります。


⑤ リフト治療+注入治療

たるみが強い場合には、
糸リフトやフェイスリフトだけでなく、
ボリュームロス改善も重要になります。

引き上げるだけでは、
“こけ感”が強調されるケースもあるため、
注入治療を組み合わせることがあります。


“全部やればいい”わけではありません

ここで重要なのは、
「複数治療=正解」
ではないということです。

必要以上に治療を増やすと、

  • 不自然さ
  • 過矯正
  • ダウンタイム増加

につながることもあります。

大切なのは、
患者様ごとに、

  • 何が原因なのか
  • 何を優先すべきか
    を整理することです。

“ほうれい線だけを見る”と不自然になることも

ほうれい線は、
顔全体のバランスの中で見え方が変わります。

そのため、
線だけを消そうとすると、
かえって不自然になることがあります。

例えば、

  • 頬だけ膨らむ
  • 中顔面だけ重たい
  • 口元だけ前へ出る

などです。

自然な若返りのためには、
“顔全体の構造”
を見ることが重要です。


まとめ

ほうれい線は、

  • ボリュームロス
  • 骨格性陥凹
  • たるみ

など、複数の要因が重なっていることが多いため、
1つの治療だけでは限界があるケースもあります。

そのため、
原因に合わせて治療を組み合わせる
“複合治療”
という考え方が重要になります。

一方で、
必要以上に治療を増やすのではなく、
本当に必要な治療を見極めることが大切です。

次回は、
「自分に合うほうれい線治療を選ぶには?」
について詳しく解説します。

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任