【ほうれい線治療】⑩ほうれい線治療は“1つだけ”では解決しない?|複合治療という考え方

「ヒアルロン酸を入れても、なんとなく物足りない」
「たるみもある気がする」
「治療してもまた気になってくる」

ほうれい線治療では、
このようなお悩みを持たれる方も少なくありません。

実は、
ほうれい線は“1つの原因”だけで目立っているわけではないことが多いのです。

  • 骨格
  • ボリュームロス
  • 脂肪の下垂
  • 皮膚のたるみ

これらが複数重なって、
ほうれい線として現れているケースも少なくありません。

そのため、
近年では「1つの治療だけ」ではなく、
原因に合わせて組み合わせる“複合治療”という考え方が重要視されています。


なぜ“1つの治療だけ”では限界があるの?

例えば、
ヒアルロン酸は非常に有効な治療ですが、
たるみが強い場合には、
“線を埋めるだけ”
では改善に限界があります。

逆に、
リフト治療だけでは、
骨格性の凹みやボリューム不足が残ることもあります。

つまり、
どんなに良い治療でも、
“原因とズレている”と十分な改善につながりにくいのです。


よくある複合パターン

① ヒアルロン酸+中顔面治療

ほうれい線だけでなく、
頬のボリュームロスがある場合には、
中顔面の支持を補うことで、
自然にほうれい線改善につながることがあります。

単純に線だけを埋めるより、
顔全体の立体感を整えやすいケースがあります。


② 脂肪注入+ほうれい線治療

頬コケや痩せ感を伴う場合には、
脂肪注入で面としてボリュームを整えることで、
自然な若返りにつながることがあります。

特に、
「疲れて見える」
「やつれて見える」
という方では、
単純な線治療だけでは不十分なことがあります。


MegaDerm+ヒアルロン酸

深い固定性の溝では、
人工真皮で構造支持を補いながら、
細かな調整をヒアルロン酸で行うことがあります。

“土台”と“表面”
それぞれにアプローチする考え方です。


④ 貴族手術+注入治療

鼻翼基部陥凹が強いケースでは、
貴族手術で構造的改善を行い、
必要に応じてヒアルロン酸や脂肪注入を併用することがあります。

骨格・ボリューム両方を整えることで、
より自然な改善につながる場合があります。


⑤ リフト治療+注入治療

たるみが強い場合には、
糸リフトやフェイスリフトだけでなく、
ボリュームロス改善も重要になります。

引き上げるだけでは、
“こけ感”が強調されるケースもあるため、
注入治療を組み合わせることがあります。


“全部やればいい”わけではありません

ここで重要なのは、
「複数治療=正解」
ではないということです。

必要以上に治療を増やすと、

  • 不自然さ
  • 過矯正
  • ダウンタイム増加

につながることもあります。

大切なのは、
患者様ごとに、

  • 何が原因なのか
  • 何を優先すべきか
    を整理することです。

“ほうれい線だけを見る”と不自然になることも

ほうれい線は、
顔全体のバランスの中で見え方が変わります。

そのため、
線だけを消そうとすると、
かえって不自然になることがあります。

例えば、

  • 頬だけ膨らむ
  • 中顔面だけ重たい
  • 口元だけ前へ出る

などです。

自然な若返りのためには、
“顔全体の構造”
を見ることが重要です。


まとめ

ほうれい線は、

  • ボリュームロス
  • 骨格性陥凹
  • たるみ

など、複数の要因が重なっていることが多いため、
1つの治療だけでは限界があるケースもあります。

そのため、
原因に合わせて治療を組み合わせる
“複合治療”
という考え方が重要になります。

一方で、
必要以上に治療を増やすのではなく、
本当に必要な治療を見極めることが大切です。

次回は、
「自分に合うほうれい線治療を選ぶには?」
について詳しく解説します。

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任