第7回 傷跡修正手術とは?どんな傷跡が治療できる?形成外科専門医が解説

「傷跡を少しでも目立たなくしたい」「昔の手術跡をきれいにしたい」とお考えではありませんか?傷跡修正手術で改善が期待できるケースや治療方法、受診のタイミングについて形成外科専門医が解説します。


傷跡修正手術とは?

どんな傷跡が治療できる?形成外科専門医が解説

「昔の手術跡が気になる」
「ケガの傷跡をもう少しきれいにしたい」

このようなお悩みで形成外科を受診される方は少なくありません。

傷跡は完全に消すことはできませんが、傷跡の状態によっては、より目立ちにくく改善できる可能性があります。

今回は、傷跡修正手術について詳しくご紹介します。


傷跡修正手術とは?

傷跡修正手術とは、目立つ傷跡や引きつれた傷跡を修正し、より自然な状態を目指す治療です。

単純に傷を切り取るだけではなく、

  • 傷にかかる力を分散する
  • 傷の向きを変える
  • 引きつれを改善する

など、一人ひとりの傷跡に合わせた方法を選択します。


どんな傷跡が治療の対象になる?

傷跡修正手術が検討される代表的なケースをご紹介します。

幅が広がってしまった傷跡

傷に強い力が加わると、時間の経過とともに傷跡が広がってしまうことがあります。

このような場合は、傷跡を切除して丁寧に縫い直すことで改善が期待できます。


凹みや段差のある傷跡

ケガや手術後に皮膚が癒着すると、凹みや段差が目立つことがあります。

癒着を解除し、必要に応じて皮膚や皮下組織を整えることで、なめらかな状態を目指します。


引きつれがある傷跡

関節や口元、まぶたなどでは、傷跡によって皮膚が引っ張られ、動きにくくなることがあります。

見た目だけでなく、機能面の改善を目的に手術を行うこともあります。


ケロイド・肥厚性瘢痕

盛り上がった傷跡では、手術だけではなく、ステロイド治療や圧迫療法などを組み合わせることがあります。

傷跡の状態に合わせて最適な治療法を選択します。


傷跡修正手術の方法

傷跡の状態によって術式は異なります。

代表的な方法には、

  • 瘢痕切除術
  • Z形成術
  • W形成術
  • 局所皮弁形成術

などがあります。

形成外科では、見た目だけでなく、皮膚の動きや機能も考慮して治療方法を選択します。


手術を受けるタイミングは?

傷跡は術後すぐに修正することは少なく、一般的には傷跡が成熟する6か月〜1年程度待つことが多いです。

ただし、

  • 強い引きつれ
  • 機能障害
  • ケロイド

などでは、早めの治療が望ましい場合もあります。

「まだ早いかな?」と思っていても、まずは一度相談することをおすすめします。


形成外科専門医だからできること

形成外科では、単に傷跡を切り取るのではなく、

  • 傷にかかる力を考えたデザイン
  • 皮膚のしわやラインを意識した切開
  • 緊張を分散する縫合

などを組み合わせながら、より目立ちにくい傷跡を目指します。

また、手術だけでなく、術後のケアまで含めてサポートすることも大切にしています。


よくある質問

Q. 傷跡は完全になくなりますか?

傷跡を完全になくすことはできませんが、目立ちにくく改善できる可能性があります。

Q. 何年前の傷跡でも治療できますか?

はい。数年前、あるいは何十年も前の傷跡でも、状態によっては治療の対象となります。

Q. 他院で受けた手術の傷跡も相談できますか?

もちろん可能です。他院で受けられた手術やケガによる傷跡についても、お気軽にご相談ください。


まとめ

傷跡は「もう治らない」と諦める必要はありません。

傷跡の種類や状態に応じて適切な治療を行うことで、見た目や機能の改善が期待できる場合があります。

「傷跡が気になっている」「修正できるか知りたい」という方は、形成外科専門医へご相談ください。

一人ひとりの傷跡に合わせた治療方法をご提案いたします。


次回予告

「傷跡は何年経っても治療できる?形成外科専門医が治療のタイミングを解説」

「10年前の傷跡でも治療できる?」「いつ受診すればいい?」など、傷跡治療のタイミングや受診の目安について詳しくご紹介します。

 

記事監修

広島プルミエクリニック 副院長 延美緒

形成外科専門医

所属学会・専門医・認定医
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • ジュビダームビスタ 施注認定医
  • ボットクスビスタ 施注認定医
経歴
2011年 岡山大学医学部 医学科卒業
様々な科の中でも腫瘍切除後の形態再建を担う形成外科に興味を抱く
2011年 国立病院機構 岩国医療センターにて研修
医学博士取得
2013年 同 岩国医療センター 医員
研鑚を積み、形成外科医として腫瘍切除や植皮など形成外科的治療に携わる
2014年 岡山大学附属病院 形成外科
再建やリンパ浮腫、外傷、ジェンダーなど幅広く形成領域の治療を行う
2016年 岩国医療センター 形成外科
眼瞼下垂や熱傷、鼻の再建、腋臭症のオペなど、形成外科医としてより深く研鑚を積む
2018年 日本形成外科学会 専門医 取得
2019年 日本美容皮膚科学会 会員
2019年 県内美容皮膚科 勤務
美容皮膚科の診療に積極的に取り組む
2020年 広島プルミエクリニック 入職
形成外科専門医の知識と技術を美容外科・美容皮膚科へ活かす為、広島プルミエクリニックへ
2024年 広島プルミエクリニック 副院長就任